早食いするとどうなるの?
では、よく噛まずに早食いをすると、どういうことが起こる可能性があるのでしょうか?
- 顎が鍛えられず小さくなり、歯並びが悪くなりやすい
- あごのラインが弛み、二重顎になりやすい
- 口でほとんど消化させずに胃に送り込むことで消化に負担がかかり、消化不良を起こしやすい
- 一番大きな免疫系がある小腸に未消化物があると、デリケート小腸の膜が傷つきやすく、アレルギーを起こしやすい
- 脳の発達のチャンスを逃す
など、実は噛まないデメリットはかなり大きいと感じられます。とはいえ忙しくてつい「早く食べなさい」と言ってしまったり、「よく噛みなさい」と言うのに全然噛まずにすぐ飲み込む……と悩んでいらっしゃる方も多いかもしれません。いままでちゃんと咀嚼させていなかった……と思うかもしれませんが、落ち込む必要はありません。今から気をつければ問題なし! メリハリが大切になりますので、普段意識していれば、たまには手抜きしても大丈夫です。毎日の育児の中で更にストレスを感じるのはよくありませんので、楽しく実践していきましょう。
子どもに噛む事(咀嚼)をさせるには
野菜をいろんな形に切り、子どもに盛り付けてもらってもいいですね
では、どうすればしっかりと咀嚼するようになるのでしょうか? 咀嚼しない理由は咀嚼しなくても食べられる食材にあるといえます。パン、麺、柔らかく調理したものなど現代は噛まずに食べられるものがありふれています。まずは咀嚼しないと食べられない硬いもの(米などの粒食・根菜など)を選ぶ、野菜も繊維を残すような切り方をするなど、わざと咀嚼させるような食材、調理を意識することで自然と噛む回数も増えていきます。また、ながら食いも咀嚼回数を減らす大きな要因になります。できればお食事中はテレビなどを消して、食事に集中させた方がよいといえますね。
一番大切なのは親がお手本となること
子どもはマネの天才だと感じませんか? 特に料理を意識しなくても、パパやママから率先してモグモグと楽しそうに食べることで、子どもはそれをマネします。「噛むのよ」と見張るのではなく、一緒に楽しくモグモグとするだけで子どもの健康は大きく変わりますので、お食事の時間はできればゆっくりと楽しいものにしてきたいですね。