小麦の香りとコシの良さが絶品の加須うどん
加須は江戸時代の頃は田畑が多く小麦の生産が盛んで、その頃からうどんを食べる習慣が定着したようです。長い間食べ続けられてきた加須のうどんは、ひかり輝く光沢と強すぎるほどのコシとノド越しの良さが特徴です。不動ヶ岡不動尊總願寺の参詣客向けに奉仕されたのが始まりといわれ、地元の小麦粉を使用した手打ちうどんはこの地域の郷土料理となっています。現在、加須市内の26軒のうどん屋さんが「加須手打うどん会」に加盟していて、各店特徴を生かしたおいしいうどんを提供しています。なかでも「恵比寿家」は地元の人に特に人気の名店です。
「冷汁うどん」(840円)は擂り胡麻の風味豊かな冷汁がしっかりとした麺によく絡みます。寒い季節には「肉味噌煮込みうどん」(980円)が人気です。加須のうどんの最大の特徴は感動的なコシの強さです。手捏ね、足踏み、寝かせの基本工程を通常の2倍行い、切った後に軽く干すことで弾力が生まれ、まるで太めの輪ゴムを噛んでいるかのような食感です。
■恵比寿家
場所:埼玉県加須市本町2-33
電話:0480-61-0201
営業時間:11:00~14:30 17:00~19:00
定休日:月曜日
アクセス:東武伊勢崎線加須駅から徒歩5分
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