お金に国境はもはやない!
真っ当な投資として、もっとも取り組みやすいのが、国際分散投資です。その国際分散投資を理解するために、今日は5W1Hにして、ご案内してみたいと思います。
What:なにに=企業の株式で投資する
投資する対象としてもっとも収益性が高い資産は、間違いなく株式です。株式の収益性が卓越していることは歴史が証明しています。しかし、株式にはリスクが有るから怖いと思っていませんか?その通りです。株式には突然大きく下がる危険があるので、だれにも好かれているワケではありません。しかし、そのリスクを以下の方法で小さくすることができるとしたら、きっとあなたは好きになることができるはずです。
Where:どこに=世界の中の有望な経済圏に投資する
冒頭の間違った思い込みとしてご紹介した日本人のパターンは、投資先を日本の銘柄株に限定しています。しかし、そこには大きな問題があります。それは、日本という一国の経済に大きく左右されることです。高度成長期の日本ではどんな銘柄でも高騰しましたが、デフレ下の低成長期で株価が上昇する企業は残念ながら限られてきます。しかし、日本に比べて海外には成長の機会がまだまだたくさんあります。製造業が人件費の安い外国に出て行くように、投資家が収益の高い海外に投資機会を求めることは当然の選択です。そこある言葉や距離や通貨という障害を乗り越える術さえあれば海外投資は必然の選択です。その術のことは最後のHowでご説明をします。
When:いつ=毎月コツコツ投資する
投資は株価が安いときに買い、高いときに売れば良いワケですが、それを事前に知っている人はいません。お買い得だと奨められて買ったら続落したり、今がピークと感じて売ったらさらに爆騰したりというオカド違いの行動はよくあります。ですから、投資のタイミングを計るべきではないのです。いっぺんに思い切った投資をするのではなくて、買える金額を12で割って、少額を毎月コツコツ買うことが安全です(積立投資といいます)。この方法ですと、株価が下がるときはたくさん買うことができますので、株価が回復したときに意外な収益を生み出すことにつながります。給与天引き貯金をするように、毎月コツコツと世界の株式市場に投資することをおススメします。
Why:なぜ=損を出さないために投資する
なぜ、このような投資手法が世界で一般的となっているかというと、たくさん儲けるためではありません。損をしないためです。金融危機というむずかしい時期だからこそ、堅実な投資をするべきです。それは、損を最小限に抑えながら、来るべき回復期に大きなリターンを獲得するためです。広く分散する、コツコツと買い続ける、長い間持ちつづける、これが必勝の戦略です。Who:だれと=証券会社など金融機関を通じて投資する
海外投資というと、一人で海外のマーケットに挑むようなイメージを持っている人がいますが、そんな冒険ではありません。専門の金融機関の力を借りて、日本に居ながらにして、日本語ですべて投資を完結させるために、証券会社などの金融機関をうまく活用することが重要です。証券会社だけでなく、銀行や金融商品仲介業者なども、国際分散投資のパートナーとして、商品提供の体制を整えています。自分に合った金融機関を選んでください。どの地域に投資したらいいのか、どの投資信託を選んだらいいのかという疑問に、的確なアドバイスを与えてくれる金融機関を選んでください。How:どのように=投資信託を持ち続ける
国際分散投資では、ひんぱんな売り買いをしません。有望な地域にコツコツ投資を続けて、それを保有しつづける状態を長期間継続することが成功の秘訣です。そのためには少額での投資を永い間に買いつづけるワケですから、数万円で海外に投資できるツールが必要です。そのツールが、投資信託です。投資信託は1万円から買えます。1万円で海外の企業、50~100社に分散投資することができます。海外の株式市場全体に投資するような種類の投資信託もあります。投資信託でたくさんの企業に投資できるということは、冒頭に触れた株式のリスクをやわらげてくれます。それから、いつでも売れるということも投資信託の強みです。投信会社が時価で必ず買い取りますから、いざという換金のときにも心配がありません。
他にも投資信託を使うメリットはいろいろありますが、詳しくは、「国際分散投資は投資信託でやるのが正解!」をご覧ください。
いかがでしたか?
長期投資をする、分散投資をする、海外投資をする。それをひと言でいえば、国際分散投資です。真っ当な資産運用で、堅実に生活資金を増やしてください。