Q2 何度かパーソナルカラー診断を受けたことがあるが、診断結果が違うことがある
照明など診断する環境の違いによって、結果にブレが生じることも!
■診断する環境の違い
本格的なパーソナルカラー診断は、マンツーマンか少人数で、昼間、自然光が入る屋内で、お化粧を落とした状態で、2~3時間程度かけて、100色を超えるカラードレープを当てます。しかし、商業施設のイベントや社員研修などで行なわれる簡易診断は、お化粧をしたまま、照明の影響を受ける環境で行なわれます。時間も限られますので、4~12色程度のカラードレープを当てて、タイプの判定を行ないます。特に簡易診断は、診断を受ける環境によって、診断結果が違ってくることがあります。
■似合うという判断の曖昧さ
カラーコーディネートは色と色を組み合わせるだけと思われがちですが、下記の記事で示したように、色と色を組み合わせると、お互いの色の見え方が違ってきます。
パーソナルカラー診断は、カラードレープを当てながら、肌の色、瞳の色がきれいに見える色を探すのですが、「美しい肌色」「好ましい肌色」というのは定義が曖昧です。日本では、色白の女性が美しいとされてきましたが、健康的な肌色も好まれるようになってきましたし、やや青白い肌色を好む方もいらっしゃいます。男性は、血色のよい健康的な肌色が好まれますが、個人差があります。
カラードレープを当てるとき、肌の色の見え方の微妙な違いに注目するように誘導しますが、カラードレープの方に視線や意識が向いてしまうこともあります。人それぞれ顔立ちが異なりますし、表情があります。顔立ちや表情などの影響も受けますので、似合う似合わないの評価にブレが生じます。
■ギャラリーの反応から受ける影響
マンツーマンでパーソナルカラー診断を行なうこともありますが、複数で診断を行なうときは、診断を受けている方の様子を見る人々がいます。商業施設などでは通りすがりの人々が、社員研修などでは上司や同僚や後輩たちが、診断の様子に注目します。
知り合い同士の方が、はっきりとした反応がありますが、先入観に左右される傾向があります。例えば、喜怒哀楽がはっきりしている方には、曖昧な色よりも、はっきりした色のカラードレープを当てた方が、高い評価を得られることが多いです。反対に、控え目で物静かな方に、派手な色のカラードレープを当てて、意外に似合っていると、歓声があがることもあります。ギャラリーの反応によって、診断を受ける方の色に対する印象も違ってくるのではないでしょうか。
■診断結果の受け止め方の違い
本格的なマンツーマンの診断では、パーソナライズされたアドバイスが求められますので、6つ、8つ……というように、タイプを細分化していく傾向があります。基本タイプは絶対的なものではなく、イメージコントロールの指針となるものです。
診断結果の受け止め方も人それぞれで、サマータイプだからサマータイプしか着ないと考える方もいますし、最も苦手なのはスプリングタイプだと診断されたのは、スプリングタイプの色は着ないようにしようと考える方もいらっしゃいます。
基本タイプに忠実にワードローブを揃えると、イメージをつくりやすい反面、決まりすぎて抜け感がなくなってしまうことも。タイプに捕われすぎると、その方ならではの魅力を損なうこともあるようです。
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