関西初出店となる「ラフェット ひらまつ」
「中之島フェスティバルタワー」の外観
大阪でも再開発著しい梅田界隈から四つ橋筋を南下して行き、堂島川に架かる渡辺橋を渡ったところが、堂島川と土佐堀川に挟まれた中州「中之島」。渡辺橋から見ると、右に朝日新聞社ビル、左にフェスティバルホールというのが長年見慣れた光景でしたが、フェスティバルホールは2009年から取り壊され、この10月に地上200メートルの威容を誇る「中之島フェスティバルタワー」がランドマーク的タワーとして遂に竣工しました。
「中之島フェスティバルタワー」にある赤い絨毯の大階段。美しいですね。
音楽ファンが待ち侘びている新しいフェスティバルホールはこの低層階に入り、2013年4月に開業予定ですが、それに先立ってこの12月3日、息を呑むようなパノラマビューを望める37階に、フレンチとイタリアンを融合させた「モダン・クラシック」のグランメゾンがオープンして注目を集めています。その名は「
ラ・フェットひらまつ」。ひらまつグループの関西初進出店となり、ラ・フェットとは「祝祭」、文字通りウェディングにも力を入れ、華やかさを前面に押し出したグランメゾンです。
地上37階からの絶景
レストランは2つのダイニングルームと4つの個室から成っています。鏡張りのアプローチを抜けて案内されたのは左手の天井の高いダイニング。天井にまで届く窓からは、遠くは六甲山系、近くは淀川や大阪駅の大屋根まで手に取るように望め、思わず足を止めて見とれてしまいます。
「ラ・フェット ひらまつ」の店内
広いダイニングにはフロアスタンドにもシャンデリアにも見える、ユニークな逆円錐形のまとい風の大照明がシンボリックに配されていて、近づいてみるとイタリア語のメッセージが全周に刻まれ、大阪のシンボル「イチョウの木」の小板がびっしりと吊り下げられているのです。壁面には額賀加津己さん(なんとグランシェフ平松氏のご実兄とのこと!)が描かれた静物画の大作が、このダイニングを見守るかように掲げられています(ちなみに、このレストランの至るところに掛けられている絵はすべて額賀画伯によるもの)。
個室もあります
窓際をぐるっと取り囲むように作りつけられたソファーはツイード張り、対するチェアはベージュ・グレーのサテンでくるまれて、この非日常の空間を落ちついた大人の食空間へと演出しています。
そして特筆すべきは、やはりサービス。陣内主席支配人を始め、きびきびと動かれるサービスの方々はなんと全員燕尾服! 厨房には長谷川主席料理長を含め計3名のヘッドシェフと多数のスタッフ陣が配され、フレンチのシェフとイタリアンのシェフが共同で指揮を取られる体制です。
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