スイス/スイスの観光

ユングフラウ地方をまわる7日間の旅(2ページ目)

スイスは九州とほぼ同じ大きさ。隣接するドイツ、フランス、イタリアなどと比べて小さな国です。とは言え国土の大半が山岳地帯のため、組み合わせの場所によっては意外に時間がかかる場合があります。今回より具体的なモデルコースをご紹介しながら、計画を立てる際のポイントを説明していきます。まず最初はスイスは初めての方にぴったりの無理のない7日間の旅程です。

和田 憲明

執筆者:和田 憲明

スイスガイド

2日目 チューリッヒ~(1時間)~ルツェルン~(2時間)~インターラーケン・オスト~(30分)~グリンデルワルト

スイスの移動ルート全体

スイスのゴールデンルートを東から西に横断する

チューリッヒからユングフラウ地方へ向かうには、ベルン経由とルツェルン経由の2通りのルートがあります。所要時間はどちらも同じくらい。ここでは山あり湖ありと、より変化に富んだルツェルン経由のルートを紹介します。

 
ルツェルン

スイスを代表する中世都市、ルツェルン

チューリッヒからルツェルンまでは、列車で約1時間。ここで必ず乗換えになるので、ぜひルツェルンで市内散策をしていきましょう。カペル橋、旧市街、ライオン記念碑など、市内の主な観光スポットは徒歩で回ることができます。途中休憩を含め、ルツェルンでは2~3時間は確保したいもの。

ルツェルンからインターラーケンの間は、ゴールデンパスラインと呼ばれるスイスの絶景ルートのひとつです。山間を抜け、ブリュニッヒ峠を越えてマイリンゲンの駅で列車はスイッチバック。列車はユングフラウ地方の玄関口、インターラーケンを目指します。マイリンゲンとインターラーケンの間に広がるのは、エメラルド色に輝くブリエンツ湖です。

 

ブリエンツ・ロートホルン鉄道

蒸気機関車は最後部から客車を押し上げていく

ブリエンツ湖畔の村、ブリエンツは木彫りで有名な村。村のメインストリートには木彫り製品の土産店が立ち並びます。ここはまたSLの定期運行で、鉄道ファンにはよく知られた場所。夏の間、ブリエンツから可愛い蒸気機関車がもくもくと煙を上げながら、おおぜいの観光客を背後のロートホルン山頂まで運びます。ルツェルン市内散策の替わりに、ブリエンツで途中下車、SLに体験乗車してみるのも面白いプランです。

インターラーケンはユングフラウ地方の拠点となる村。インターラーケン・オスト(東駅)とインターラーケン・ヴェスト(西駅)の二つの駅があり、登山電車への乗換えはオスト(東駅)になります。ユングフラウ地方の山岳リゾート地の中でも、宿泊地として人気が高いのがグリンデルワルト。名峰アイガー北壁の麓の村で、牧草地帯が広がるのどかな村です。インターラーケン・オスト駅からグリンデルワルトまで、登山電車で30分の道のりです。

グリンデルワルトより小さな村ですが、ヴェンゲンやミューレンでの宿泊もおすすめ。インターラーケン・オストから登山電車でラウターブルンネンを経由します。ガソリン車乗り入れ禁止の村なので、静かな滞在を楽しみましょう。
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