スイス/スイスの観光

ユングフラウ地方をまわる7日間の旅(3ページ目)

スイスは九州とほぼ同じ大きさ。隣接するドイツ、フランス、イタリアなどと比べて小さな国です。とは言え国土の大半が山岳地帯のため、組み合わせの場所によっては意外に時間がかかる場合があります。今回より具体的なモデルコースをご紹介しながら、計画を立てる際のポイントを説明していきます。まず最初はスイスは初めての方にぴったりの無理のない7日間の旅程です。

和田 憲明

執筆者:和田 憲明

スイスガイド

3日目 グリンデルワルト滞在~ユングフラウヨッホ観光

ユングフラウ地方パノラマ地図

インターラーケンを基点に扇のように広がるユングフラウ地方

数あるスイスアルプスのビューポイントの中でも、常に人気の1、2を争うのがユングフラウヨッホ。ヨーロッパで最も標高が高い鉄道駅(3,454m)で、展望台やレストランなどを備えています。

まずグリンデルワルトから登山電車でクライネシャイデックへ。さらに別の登山電車に乗り換えてユングフラウヨッホを目指します。グリンデルワルトからユングフラウヨッホまで、乗換えの時間を含めて片道約1時間30分。

 

ユングフラウヨッホ

ユングフラウヨッホからアルプス最大のアレッチ氷河を望む

2012年のユングフラウ鉄道全線開通100周年を記念して、3Dシアタールームなどでユングフラウ地方の魅力を紹介する「アルパイン・センセーション」が誕生しました。標高3454mの地点でこれまで息を切らして歩いていた約250mのルートには動く歩道が設置されたので、足に自信がなくても安心して移動できるようになりました。ユングフラウヨッホでの観光は、1時間半くらい見ておけば良いので、グリンデルワルトからの単純往復なら半日でカバーできます。

このユングフラウ観光と、簡単なハイキングを組み合わせるのもおすすめ。まずグリンデルワルトの次の駅、グルントで下車。ゴンドラに乗って30分で、メンリッヒェンの展望台に上がります。

 

ユングフラウ地方のハイキング

ユングフラウ三山を目の前に一休み

ここはアイガー、メンヒ、ユングフラウの三山が正面に並ぶ絶好のビューポイント。ラーターブルンネンのU字の形をした谷も眼下に広がります。メンリッヒェンからクライネ・シャイデックまで、ユングフラウ地方の中でも特に人気のハイキングコースが続きます。良く整備されたアップダウンの少ないコースなので、普段歩き慣れない人でも大丈夫。随所にユングフラウ三山が正面に現れ、6月後半~7月頃にはコースの両脇に高山植物が咲き誇ります。

約1時間半のコースですが、途中写真を撮ったりのんびり休憩を挟み、2時間くらいゆっくり楽しみたいもの。クライネ・シャイデックの駅付近には、ランチにぴったりの山のレストランが数軒あります。ハイキングを楽しんだ後、ユングフラウヨッホに上がるのは午後の時間帯に。午前は登山電車がかなり混雑するので、このプランなら最も混雑する時間帯を避けることができます。
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