スイス/スイスの観光

ユングフラウ地方をまわる7日間の旅(4ページ目)

スイスは九州とほぼ同じ大きさ。隣接するドイツ、フランス、イタリアなどと比べて小さな国です。とは言え国土の大半が山岳地帯のため、組み合わせの場所によっては意外に時間がかかる場合があります。今回より具体的なモデルコースをご紹介しながら、計画を立てる際のポイントを説明していきます。まず最初はスイスは初めての方にぴったりの無理のない7日間の旅程です。

和田 憲明

執筆者:和田 憲明

スイスガイド

4日目 グリンデルワルト滞在~フィルスト観光

バッハアルプゼー

ユングフラウ三山を目の前に一休み

グリンデルワルトから手軽に上がることができるのが、フィルストの展望台です。ゴンドラに乗って30分。標高2168mのフィルストから、アイガーをはじめとするユングフラウ地方の名峰を、また別の角度から眺めることができます。

もう少しハイキングを楽しみたい人は、フィルストから山上の湖、バッハアルプゼーまで往復するコースがおすすめ。このコースも初級ハイカー向けの整備が行き届いたコースです(往復約2時間15分)。

■悪天候の場合は?
ベルンの街並み

ベルンでは世界遺産の旧市街を散策したい (c)Bern Tourism

グリンデルワルト滞在中、もしお天気に恵まれない場合は、山の展望台やハイキングをあきらめて、町の観光やショッピングに切り替えることもできます。例えばスイスの首都ベルンまで、インターラーケンから列車で約1時間。グリンデルワルトから乗換えの時間を含めて片道約2時間です。

また、ラウターブルンネン付近にあるトリュンメルバッハの滝は、洞窟の中を流れ落ちています。雨の日はその迫力がさらに増すので、お天気が悪い日におすすめの観光スポットです(夏期のみオープン)。

 

5日目 グリンデルワルト~(4時間)~モントルー~(1時間15分)~ジュネーブ

スイス地図

スイス中央部から西端のジュネーブを目指す

ユングフラウ地方に3泊した後は、スイスの西の玄関口、ジュネーブを目指します。時間的に一番早いのは、インターラーケン、ベルン乗換え、所要約3時間半のルートですが、ここでご紹介するのはシュピーツ、ツヴァイジンメン、モントルーを経由するゴールデンパスラインと呼ばれるルート。所要時間は約5時間半と長くなりますが、山間を抜ける景観の素晴らしいルートです。

 

シヨン城

レマン湖に浮かぶように見えるシヨン城

グリンデルワルトを朝8時頃出発すると、モントルーではちょうどランチの時間帯。レマン湖畔のレストランで、地元特産の魚料理、フィレ・ドゥ・ペルシュも試してみましょう。

ランチの後は、時間があればレマン湖畔に立つスイスの名城、シヨン城にも足を伸ばしてみましょう。モントルーからトロリーバスで行くのが一般的ですが、レマン湖に浮かぶ湖船で行くのもおすすめです。

 

ジュネーブの街並み

国際都市ジュネーブはショッピングにも最適

ジュネーブは、国連をはじめとして数多くの国際機関が集まる国際都市。レマン湖に吹きあがる大噴水が町のシンボルです。旧市街を中心に見どころも沢山ありますが、ガイドのおすすめはオービーブ公園。レマン湖畔に広がる美しい公園で、敷地内にはエレガントなレストランもあります。

 

6日目 ジュネーブ~帰国の途へ、7日目 日本帰着

ジュネーブから日本への直行便はないため、チューリッヒまたはヨーロッパ内都市などで乗り継ぎになります。ジュネーブ中央駅から空港駅までは列車でわずか7分ですが、ショッピングはなるべく前日までに済ませておきましょう。
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