クラシックな魅力のダニエル・クレイグのボンド
ダニエル・クレイグにとっては3作目となるジェームズ・ボンド役ですが、ダニエルがボンドになってから、ボンド像はだいぶ変化しましたよね。ダニエルのボンドは硬派で、『007 スカイフォール』でも、前のボンド、ビアース・ブロスナンのような明るさ、茶目っ気、お色気などは影をひそめています(セクシーなシーンはありますけどね!)。ブロスナンのダンディでプレイボーイなボンドが好きな人には、ちょっと地味に映るでしょうが、ダニエルのボンドは英国らしいクラシックさが強調され、本作では品格さえ漂っていて素敵です。
また今回はアクションだけでなく、ドラマ性も重視されています。シルヴァとMの関係のほか、ボンドの過去にも遡るなど、後半は胸をギュっとつかまれます。それもそのはず、今回の監督はアカデミー賞監督のサム・メンデス。007シリーズで初めてオスカー監督を迎え、そのほかのスタッフもアカデミー賞受賞者がズラリ!それだけ、製作陣は、この50周年記念作に力を入れていたのでしょう。