住宅設計・間取り/収納プラン

収納「Q&A」に実例で答えたハンドブック(2ページ目)

収納のQ&A集は沢山ありますが、お客さまの質問に対して、収納実例で答えを出していったQ&A集が、ギャラリー収納の「収納手帖」です。これほど説得力のあるQ&A集は他にありません。リビングから子ども部屋、寝室、ダイニング、玄関まで、50近い実例の中からユニークな事例をピックアップ。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド


お悩み実例3)あこがれの書斎、つくる場所がないんです

寝室の書斎

壁面クローゼットの一部を書斎に。これなら家族も許してくれるかも。

ご主人の永遠のあこがれは、やはり「書斎」。いつかは書斎を持ちたいと思い続けるものの、プランから真っ先に削られしまうのも書斎です。でも諦めないでください。部屋としては無理でも、書斎コーナーは色々な場所につくれます。この実例では、寝室を利用してワードローブ兼用の書斎をつくりだしました。

ヘッドボード

衣装箪笥のようなヘッドボード

ポイントは、書斎をヘッドボードの裏側に設置したこと。奥様が就寝中でも気兼ねなく書斎を使えますね。細かな仕切りをつけた本棚を壁面に取り付ければ、散らかりがちな書類もスッキリ。キャスター付きのワゴンには、大切な文具をコレクションできます。狭いスペースほど、細かな工夫が有効に働きます。

壁面クローゼットとデザインを揃えることで、見た目もすっきり。ちなみにヘッドボードの裏側にも小引き出しを設け、普段使いの下着類や寝具などを細かく収納できるよう工夫しています。ハンカチやアクセサリーなどを入れておけば、朝の支度も楽ですね。

お悩み実例4)子どもが2人、1部屋か2部屋かどうしよう

子ども部屋の例

子ども部屋を収納で分ければ、プラン変更にもすぐ対応できます。

住宅プランニングのなかでも、子供部屋はいつも悩みのタネです。その理由は、いつまで使うかわからないから。2人の子供の部屋を分けてしまうと、一人巣立った時に無駄な部屋ができてしまいます。でも「お兄ちゃんと一緒の部屋はイヤ」と言われてる日も遠からず来てしまう。

そこでおすすめなのが、一つの部屋を収納で分けるプラン。収納には勉強机やワードローブ、本棚なども組み込めます。ポイントは部屋の「仕切感」を収納でコントロールできること。兄妹なら天井までの収納にして仕切り感を強く、姉妹なら天井を開けて仕切り感を弱くといったことが自在です。また、子供が巣立ったあとは収納を組み替え・移設することで有効利用できます。壁で仕切るリフォームなどに比べ無駄がでません。

子ども部屋の例-2

勉強机や衣類収納などを集約した子ども部屋の例。姉妹の部屋を分けています。

家族構成の変化は予測不能です。子育てを考えて新築やマンション購入を検討する際も「小さな子ども第一」のプランは、数年で使いにくくなってしまうことが多いのです。家族の変化にしたがって、柔軟に対応できる「備え」をしておくことも大切なんですね。

さて、このような実例を元にしたQ&Aは、やはり説得力があります。この他のQ&Aをご覧になりたい方はギャラリー収納のホームページから「収納手帖」を申し込んでみてください。

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