バリアングル液晶ディスプレイと高倍率ズームは相性よし
バリアングルと超高倍率ズームレンズの相性ははなかなか
たとえば猫を撮影する場合は、ローアングルで撮影したほうが「よい画像」となることが多いとされています。撮影者がひざまずいた状態で膝の上に本機を置き、バリアングル液晶ディスプレイを展開するとこの「よい画像」が簡単に撮影できます。
この画像では雀ですが、まったく警戒心の見られない生き生きとした姿となっています。
高倍率ズームとバリアングル液晶ディスプレイ、この相性はなかなか悪くないものがあります。これだけで「おおっ！」となる読者もいるのではないでしょうか。
画質は画素数が1200万画素に抑えられていることもあって、コンパクトカメラの画質としては見られるものとなっています。もちろん、スマートフォンのカメラ機能とは一線を画す画質です。
ISO1600で撮影した実写画像の切り出し。被写体によってはISO2500やISO3200もそれなりに使える印象でした。
ISO3200までであればそれなりに使えるかな……といったところです。ちなみに最大ISOは6400となっています。
手ぶれ補正機構がかなり強力とはいえども、高倍率ズーム機ではどうしてもシャッター速度を高くしたいのもまた事実。高感度でそれなりに撮れるので暗いときも安心といえるでしょう。
ただ、オートで撮影すれば基本的に必要なシャッター速度をキープしてくれるので一般的なユーザーにとってはほとんど問題はありませんが……。
また、多くの機能が設定可能なマニュアル撮影にも対応しており、うるさ型の（筆者のような！）ユーザーがよくやるシャッター速度を手ぶれしないぎりぎりのラインに納めて、ISOはさほど高くせずに……というような撮影も充分に可能です。
前述したようにボディはかなり大きめとなっています。IXYシリーズのように「セカンドバッグにぽいっ」とはいかない大きさです。
グリップ部分に納める充電池はそれなりに大型で撮影可能枚数もやや多めの315枚。
ただ、そのおかげというべきかグリップが充分に大きいので、しっかりとつかむことができます。これも手ぶれ対策のひとつといえるでしょう。
また、充電池もそれなりに大きく、CIPA準拠で撮影可能枚数は約315枚となっています。
まとめ
右肩部分には各機種でおなじみのダイレクト動画撮影ボタン。
基本的に静止画中心でレビューを進めてきましたが、動画でもフルHDで24fpsの撮影ができます。かつ、動画撮影中にもズーム機能は使えるので迫力のある動画撮影が可能となっています。
ややレンズが暗いのは不満点ですが、ほとんどのシーンで満足いく撮影ができる製品といえるでしょう。
最後の関門はその大きさに納得できるかどうか。持ち運びができるのであれば、ある意味において「最強のデジカメ」として使うことができるのではないでしょうか。
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