見慣れたテーブルや椅子だけではなく、ここでは近未来的なデザインの椅子やテーブルも見かけるんですよ。
大きなパラソルのベンチテラスもあります。晴天の日には最高に心地よいのですが、今日は生憎の天気で閉じていました、残念!
でも、このベンチ越しに道路真向かいに素敵な建造物が見えます。
……と、言ったとたん少し陽がさしてきました!流石、演出するなぁ、今日のウィーン天気は。
2棟の美しい集合住宅 Medallionhaus(メダイヨンハウス)、Majolkahaus(マジョリカハウス)
ところで、この建造物。ウィーンでは有名な集合住宅です、それもウィーンで活躍した建築家:オットー・ワーグナーが1899年ウィーン世紀末にデザインしたものです。ユーゲントシュティール(オーストリアにおけるアール ヌーボーの呼び名)を代表する有名建築です。
向かって右は 『Medallionhaus(メダイヨンハウス)』、左が『Majolkahaus(マジョリカハウス)』。
左の壁一面に敷き詰められた赤いバラ模様のタイルは、華やかで優雅ですね。このタイルは、イタリアのマジョリカ焼きタイル。建物全体を覆い尽くす装飾タイルは、圧巻です。
110年も経った現在でも居住者がいる二棟の美しい建築は、周囲が普通の建物(とは言うものの、100~200年は当たり前の建物)だから、遠くでもすぐ分かる『装飾建築』。
この建物は居住者がいるので、内部は見学できませんが、こそっと知り合いに頼んで、共有スペース(エントランス、通路、エレベーター、踊り場など)を取材させていただきました。その様子は、別の機会にご紹介しますから、お楽しみに!
日々日常の中にある市場の営みと100年以上も前の芸術建築を眺めながら冬の到来の中、甘く温かいメランジェを愉しむ。
食材に賑わう市場の声、窓越しに見える装飾建築、そして絵になる椅子の風景がここにある。
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■今回の関連リンク
ナッシュマルクト
(ドイツ語)
【サントリーSaturdayWaitingBar】
『お気に入りの椅子の話』
→石川尚のファニチャーイスト的ココロ
【美品散歩】
現地取材/ウィーンのX’masとエンジェル
→石川 尚のスケッチコラム
【椅子のある風景】
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