「ウィーンの胃袋」ナッシュマルクト: Naschmarkt
どこにいても、「何気なくある椅子」が気になる。そして、その場所、空間の一部になりきっている風景がそこにある。
冬支度前の少し寒々しい感のあるカフェ。夏場はオープンエアで
賑わう外のテーブルとアルミ製の椅子周りもさすがにこの時期は、ウィンド越しに暖かな室内へ。都会の喧噪の一シーンとは言え、軽食を愉しみながらボーと過ごすカフェレストランひとときは、至福の時。
「絵」になるねぇ。。。。。
ここは、「ウィーンの胃袋」と呼ばれる食品市場:ナッシュマルクト( Naschmarkt)
ウィーン歴史地区から少しはなれた場所。地下鉄のU1, U2, U4:に乗車し、 カールスプラッツ(KARLSPLATZ)駅で下車し、徒歩5分程度の所にあります。
営業時間は月曜~金曜6時~18時半、土曜6時~17時。調理と食事に必要な食品・食材から、立ち席を設けた総菜店やレストランもあり、ウィーンの台所事情がよくわかるところです。そーそー、東京・築地場外市場って感じと言えば、お分かりかな?
ナッシュマルクトは18世紀以来存在し、ウィーン市内最大規模の食品市場。カップルやおひとりでのプラプラ歩きや見物、新発見、味覚の探訪に最適です。
今日のように肌寒い天気の下でも、旬な季節の食材がカラフルに並べられ、「今日の夕食には、・・・」と、そぞろ歩きのお買い物空間は、楽しい。
特に異国での市場空間は、見るもの全て美味しそうにみえるから不思議なものです。
雑な様で、でも絵になる並べ方が食欲をそそります……ホワイトアスパラやキノコ類、今は旬ですね。
市場のカフェテラスと装飾建築は、ウィーンの顔
狭い通路の両側にズラーりとお店が並びます。野菜、果物、肉屋、魚屋、パン屋、酒屋ワイン屋、香辛料や乾物屋、おしゃれな紅茶屋、ハーブ屋……世界中の食材専門店まで多彩な店が並びます。魚類は、北欧ノルウェイからのものが、ほとんどとか。
以前、この街でエビのハンバーガーを所望したところ、馬鹿高い値段に激怒して「なんでこんなに高いのー?」と聞いたら、「ウィーンは、海がないからね、北欧から空輸しているので、それなりの値段になるんだ」と。
まっ、四方海に囲まれた日本から比べると当たり前ちゃ、当たり前ですが、ね。
多くの市民や観光客で賑わい活気のある市場、なにも買わなくても通り抜けるだけでもウキウキ楽しくなるそんな場所です、ココは。