しかない料理とは
冷蔵庫にキャベツしかない……というシュールな状況でも1品つくる料理。使い切れなかった食材、捨ててしまった経験、ありますよね?しかない料理を言い換えると、冷蔵庫の余りモノ破棄を撲滅するためのレシピです。従来のレシピは、忠実に作るほど、食材が余っていました
例えばパプリカ1/2だったり、にんじん1本。スーパーで買うにんじんは袋で買うことも多く、残ったにんじんを調理せずに悪くしてしまった、なんてことありますよね。そこでしかない料理は活躍します。要は素材ごとの単品料理!しかない料理は一人一人の冷蔵庫の内容が違っても柔軟に対応できますよ!キャベツ
余りモノをごちそう化する技術:単なる余りモノ料理と思っていませんか?
しかない料理を単なる余りモノ料理と思っていませんか? 余りモノをごちそう化するコツ。それは素材の旬と部位、性格に合わせた料理を作る事です。旬による調理法の選択
同じ野菜でも旬の盛りから1ヶ月前から出回る【走り】と言われる旬もの。これは早獲れのフレッシュで水気の多い、繊維の束も柔らかく、かじった瞬間からシャキッと味を感じます。また1ヶ月後に出回る旬ものは【名残】。じっくり土の中で寝ていた野菜は水分が少なくほっくりと甘い。かじったらじわっと伸びのある味です。これら旬の特性はしかない料理をおいしく調理するために知っておきましょう!
部位による調理法の選択
次に部位。野菜ならば個体の大きなキャベツや大根もあれば、きゅうりなど1本で完結するものがありますね。例えば大根は皮から芯にかけて甘みを増していきます。また先から中心部、根本にかけて辛みがマイルドになっていきます。先っぽに近い皮周辺、真ん中の皮周辺、根本の皮周辺と分類していくと実に大根1本で10通り以上の部位分類ができます。部位特性を使い分ける事で料理の味が引き出せる、これでしかない料理でもおいしさを100%引き出したごちそうができるのです!
素材の性格による調理法の選択
また素材それぞれの性格を知る事によって、美味しさを引き出しますよ。根菜類はじっくりと火を入れて糖化をゆるやかに調理した方が甘くておいしい。葉もの野菜はサッと火を通して素早く仕上げるとビタミンを流出しにくく体にいい。素材の性格に応じた調理法の選択もしかない料理をごちそう化するポイントです。
にんじんは煮立てずゆっくり火を通すほど甘い