照明・LED/照明・LED関連情報

積水ハウス住まいの夢工場 オールLED住宅2(2ページ目)

積水ハウス関東住まいの夢工場内にある、「くらしのあかり館」のご紹介です。今回は、建材と一体となった光、健康に配慮した寝室照明、高齢者の居室の照明についてご紹介しています。健康を守る上でも照明は住まいづくりの重要な要素です。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

サーカディアンリズムを考えた寝室照明 

暖かい光で照明した主寝室

写真4.暖かい光で照明された主寝室

ベッドサイドの手元灯

写真5.ベッドサイドの手元灯

主寝室は、壁面に内蔵された間接照明で天井面が柔らかく照明されています。写真4右の棚上の照明は調光して、常夜灯としても使用できます。枕元のスタンドは、照射方向が可変で、発光面も小型なため、手元だけを明るくし、隣で寝ている人の邪魔にならないように配慮されています。(写真5)

 

明るい光で自然に目覚める

写真6.朝は明るい光で自然に目覚める

朝は設定した時刻に、壁面照明が白色光で点灯し、さらに天井面のユニバーサルダウンライト(白色光)でベッドをより明るく照明します。光は徐々に明るくなるようにコントロールされ、自然と目が覚めるように配慮されています。(写真6)

これは光の浴び方による生物時計への影響、サーカディアンリズム(概日リズム)を応用したものです。朝から日中にかけて白色の高照度光を浴びることで、メラトニンの分泌が抑制され、活動的に勉強や仕事に励むことが出来ます。メラトニンとは、脳の松果体から分泌され、生物時計によってその分泌がコントロールされます。

 


深夜のサニタリー照明

写真7.深夜のサニタリー照明

通常は、メラトニンは夕方から徐々に分泌されますが、夜も白色の高照度光を浴びてしまうと、メラトニンが抑制されたままで、安眠が得られにくく疲れがとれず、翌日の昼間も眠くなり、悪循環に陥る心配があります。

また、寝室だけ配慮しても深夜トイレに行く際に覚醒していては意味がありません。深夜はサニタリー空間も最小限の光にする必要があります。(写真7)一方で、朝はひげそりやお化粧などで顔を見る上でも明るくさわやかな光が適しています。

 

ウォークインクローゼット

写真8.ウォークインクローゼットの棚下照明

ウォークインクローゼット内にも白色光と暖色光の照明が設置され、昼間に着る洋服は、白色光下で、夕方以降では暖色光下で選ぶと、実際のシチュエーションに合わせた光の下で見え方を確認できます。

また、微妙な色の違いも一目でわかるように棚下にも白色光のライン照明が内蔵されていました。LEDは紫外線を含まないため、光による退色も防ぐことが出来ます。(写真8)

次の頁では「昼間も快適な高齢者の寝室」についてご紹介してます。

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