オールLED住宅 くらしのあかり館
写真1.関東住まいの夢工場の街並み
「くらしのあかり館」は、3年前に竣工した「関東住まいの夢工場」内にあるオールLED照明の住宅展示場です。今ではほとんどの照明器具がLED化されていますが、3年前ではかなり難しかったと予想されます。実際に拝見すると既製品のLED照明が少なかったからこその工夫やLEDの特性を生かした照明器具の開発も行われており、住宅照明の新たな可能性も感じました。
「関東住まいの夢工場」には16件もの住宅が街並みのように立ち並んでいます(写真1)。一般的な住宅展示場やモデルルームでは、昼間は昼光が入るので、夜間の照明効果を体験できる機会は少ないかと思います。「くらしのあかり館」では昼光を遮断しており、いつ訪れても夜の雰囲気を体験出来ます。
写真2.くらしのあかり館外観
現在、各照明メーカーでは、従来照明に替わるLED器具の製品化が進み、オールLED住宅照明にするのは、費用でみるとイニシャルコストが少し高いかもしれませんが、電気代やランプ交換などのランニングコストも考慮すると十分なメリットが得られます。
ただ住まいの夢工場という名のごとく、“夢のマイホーム”と考えると省エネという側面だけでLED照明を選ぶのには疑問を感じます。今回は、「くらしの明かり館」の照明計画をご担当された後藤浩一氏(積水ハウス(株) 総合住宅研究所)に光の質や住まいに対する考え方も含めてご説明頂きました。
写真3.くらしのあかり館LDK
写真2:積水ハウス(株)提供
次のページでは、「灯りで出迎える玄関照明」についてご紹介します。