睡眠/快眠アイテム・グッズ・目覚まし時計

専門家が教える正しい布団の干し方・時間・収納方法

【医師が解説】快眠をサポートしてくれる、ふかふかの布団。布団を気持ちよく使うためには、正しい布団の干し方と収納方法を知っておくことも大切です。一流の布団屋さんに教えていただいた、布団のプロの布団の干し方と管理のコツをご紹介します。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

布団を干さないリスクと干す効果! 正しい布団の干し方とは

正しい布団の干し方、時間、収納方とは

布団を正しく干すと、気持ちよく眠れます。

せっかく良い布団を買っても、十分に手入れしなければ宝の持ち腐れになってしまいます。また、ほこりや湿気を吸った不衛生な布団では、ダニが大発生して、アレルギーやぜんそくの原因にもなることもあります。ここでは、布団を干す頻度や時間、時間帯、天気、たたき方、収納・保管の方法などについて、わかりやすく解説します。
 

布団を干す時間・頻度・天気

布団の管理の良しあしが、睡眠の質に大きく影響します

布団の管理のよしあしが、睡眠の質に大きく影響します


布団をふかふかに保つためのコツは、干し方にあります。まず、詰め物の素材に合わせて、干す回数や時間を変えましょう。羽毛布団は月に1~2回、片面1時間を目安に干します。一方、羊毛布団は月3~4回、片面を2時間ずつ干します。

布団を干す時間帯にも、注意が必要です。早朝や雨上がりは湿気が多いので、あまり良くありません。布団干しのゴールデンタイムは、晴れた日の午前10時ごろ~午後3時ごろです。

長い時間、布団を干せばよいというものでもありません。直射日光が当たる側の生地は、日焼けで傷みやすくなるので注意しましょう。日焼けを防ぐために、干すときはカバーやシーツで覆ってください。

干した布団をたたくと気持ちよく、ストレス解消にもなります。しかし、布団を必要以上にたたくと、アレルギーのもとになるダニの死骸や糞が飛び散ります。また、羽毛布団はたたくと、中の羽毛を痛めてしまいます。布団たたきは、軽く表面のホコリを落とす程度で止めておきましょう。

干し終わった布団は、温かくて気持ちが良いものです。しかし、このまま収納すると、押し入れの中に熱気がたまり、そのあとその空気が冷やされて結露します。布団を取り込んだあとは、しばらく布団を広げてクールダウンし、中の熱を発散させてからしまいましょう
 

布団を長期保管する方法・コツ……湿気と虫害対策が大切

布団を長期保管するにも、コツがあります

布団を長期保管するにも、コツがあります


季節ものや来客用の布団がカビ臭くなるのは避けたいもの。押し入れの中でカビを繁殖させないためには、湿気のコントロールと虫害対策が大切です。まず、布団を収納する前には、布団をよく干して十分に乾燥させましょう。

布団をクリーニングに出した後に収納する場合は、ビニール袋から取り出して、布団全体に軽く空気を通しておいてください。そして、木綿の大きな風呂敷などで布団を包み、押し入れの上段など、湿気の少ない場所で保管します。

使わないからといって長い間、布団を押し入れに入れっぱなしにしておくのは良くありません。晴れた日には押し入れの扉などを開け、風を通して湿気を追い払いましょう。乾燥剤やスノコを使うのも効果的です。また、半年に一度は布団を押し入れから出して、虫干ししてください。

羽毛や羊毛などの天然素材はとても良いものですが、虫がわきやすいのが欠点です。布団に防虫剤をはさんで保管するなど、虫害ケアもお忘れなく。防虫剤は素材によって使えないものもありますから、取扱説明書をよく読んでから使ってください。

スペースを有効に使うためには、布団圧縮袋が便利です。しかし、羽毛布団や特殊素材の布団など、布団圧縮袋の使用に向いてない素材もありますので、使用前に確認をしてください。また、長期間、圧縮したままにしておくと復元しにくくなり、布団本来のかさ高が失われてしまうことがあります。

圧縮袋に入れる前に布団をよく乾燥させ、空気を抜き過ぎないようにするのがよいでしょう。

■参考
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで睡眠グッズをチェック!楽天市場で睡眠用品をチェック!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます