照明・LED/照明・LED関連情報

国宝白水阿弥陀堂 ソーラー発電の紅葉ライトアップ(2ページ目)

福島県いわき市の国宝白水阿弥陀堂の紅葉のライトアップは、照明器具は全てLED、電力はソーラーパネルを利用して供給するエコロジーな照明計画です。国宝である阿弥陀堂の歴史性を強調し、浄土庭園である多様な樹木の配置を生かすように照明計画を行いました。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

効率よく照明した省エネライトアップ 

ルーバー付のスポットライト

写真4.スパイク式のスポットライト(写真はyamagiwaHPより)

樹木のライトアップ用のメインの器具は、写真4の器具で、スパイク式(地中に差し込み型)スポットライトです。ランプが奥に入っていて簡易ではありますがルーバーが入っているので、ランプ自体の眩しさが見えにくいのと器具自体は光って見えないので、より照明された対象物を明るく浮かび上がらせることが出来ます。

一般に光っている器具の方が明るさが得られると思われがちですが、器具自体が光っているとそこで光は発散してしまうので、対象物へ届く光は弱まってしまいます。

 

スポットライトの設置状況

写真5.スポットライトの設置状況

この器具に使用したのは、ビープランプ形LEDランプ(消費電力20W)で、光色を3種類(2700K、3000K、5000K)、光の広がり(集光型、散光型)を2種類使い分けています。光色は色温度で数値化され、数値が低くなるほど暖かく、高くなるほど青白くなります。一般に白熱電球は2800K、オフィスなどで使用される蛍光灯は4200-5000Kです。

従来光源のビームランプは硬質ガラス製で、口金部分を止水すれば屋外でも使用できる使いやすいランプです。光の広がりは集光型と散光型を選べますが、白熱電球の一種なので、熱が発生し、消費電力も75~150W形と高く、光色も1種類です。蛍光ランプ形のビームランプもあり、こちらは光色も白色と電球色の2種類で選べますが、光を集光させることが出来ません。
国宝白水阿弥陀堂紅葉ライトアップ

写真6.照明器具にルーバーが付いているための眩しさを感じにくい


次のページでは「LED照明の使い分け」についてご紹介します。

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