震災復興への願いをこめて
写真1.ライトアップに使用されたソーラーパネル
何故美しい夜景は人々の心を捉えるのでしょうか。昼間は自然光の上からの圧倒的な明るさによって全てがさらけ出されますが、夜は照明したものだけが浮かび上がります。また下からあてた光は、日常では見られない姿を映し出し、その幻想的な光景に心をうたれるためと思われます。
写真2.昼間の景色
ライトアップのコンセプトは、国宝である阿弥陀堂の歴史性を強調し、浄土庭園である多様な樹木の配置を生かすように照明することです。また浄土庭園の両側には池があり、池越しに紅葉の水面への映り込みを眺めるのも圧巻のロケーションです。(写真2)
LEDというとカラ―ライティングを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ここでは紅葉という日々色が変わる自然の色の美しさを生かすように演色性が高い(平均演色評価数Ra:82 最高値は100)光源を使用して、カラ―ライティングはあえて行っていません。
写真3.池に写り込む幻想的な光景
次のページでは、「効率よく照明した省エネライトアップ」についてご紹介します。