複数のボックスをタイル状(レンガ状)に並べるレイアウトを作る際に便利
小さなボックスを、描画領域のサイズに合わせてタイル状に整列配置(NHKスタジオパークでの表示例)
複数の細かな情報を1つ1つ小さなボックスにまとめて並べたり、写真にキャプションを加えてたくさん並べたり、複数の項目をタイル状(レンガ状)に並べるレイアウトを使うと見やすくなる場面はたくさんあります。Windows8やWindows10のスタート画面もそのようなレイアウトですね。
高さの異なるボックスを並べると無駄な空間ができる例
しかし、ただグリッドに合わせて配置するだけでは、大きさの異なるボックスを並べて配置した際に何もない無駄な隙間ができてしまう問題点があります。
大きさが様々でも自動で隙間なく整列してくれるスクリプト「Masonry」
ブロックをタイル(レンガ)のように、できるだけ隙間なく自動配置
単にグリッドに合わせて配置できるのではなく、隙間をできるだけ作らないように配置してくれる点と、閲覧者のウインドウサイズに合わせて配置してくれる点がとても便利です。レスポンシブ・ウェブデザインにも活用できるでしょう。
再配置時のアニメーション効果
右図のサンプルページを実際にお使いのブラウザで表示してみたい場合は、Masonryでの自動整列サンプルページをご覧下さい。
Masonryを使って、複数のブロックを隙間なく配置する方法
今回は、 この「Masonry」の使い方をご紹介いたします。複数の小さなボックスをたくさん掲載するレイアウトを使うウェブページで、ぜひ活用してみて下さい。■jQueryは不要。単独で動作するように
以前の「Masonry」は、「jQuery Masonry」という名称のjQueryプラグインとして公開されていました。しかし、現在公開されているバージョンではjQueryは不要であり、単独で動作します。それに伴って必要な記述量は短く簡単になりました。本記事では、その簡単になった使い方を解説しています。
■CDN経由で読み込めば、自サイトへの設置作業も不要
この「Masonry」の新しいバージョンは、CDNサーバ経由で読み込めるようになりました。従来のように、わざわざファイルをダウンロードして自サイト上にアップロードする必要はありません。CDNサーバから直接ファイルを読み込むことで、手軽に使えるようになりました。
それでは、次のページから「Masonry」の設置方法と記述方法を見ていきましょう。