【トピックス】TOTO
浴室ハーフユニット「ハーフバス08」 2012年度『グッドデザイン賞』受賞
浴室のつくり方(工法・構造)には、大きく分けて3つの方法があります。ひとつは浴槽(バスタブ)や水栓金具、内装材などを選びプランニングし、現場で施工する在来工法(現場施工)、もっとも身近なのが工場で作られる部材やパネルを現場に運び込んで組み立てるシステムバス(ユニットバス)、そして床から浴槽の立ち上がり部分までが一体形成されたユニットとなっているハーフユニットバス。ハーフユニットバスは、防水性能や掃除のしやすさを確保しつつ、壁部分には好みのタイルや板材などを用いることで、オリジナリティーのある空間を生み出すことも可能。システムバスのように多くは用いられていませんが、建築家の施工例などに取り入れられるケースもみられ、根強い人気があるものです。商品バリエーションが少ないのが難点といわれていますが、今回TOTOから、グッドデザイン賞を受賞した新しい商品が発表されました。
壁材には落ち着いたタイルを用いて空間をコーディネート。 [ハーフバス08 タイプ8] 2013年2月発売予定
「ハーフバス08」は、使いやすくシンプルなデザインをコンセプトに、直線基調のType0(ゼロ)と曲線基調で無限の可能性をテーマとしたType8(ハチ)の2種類が提案されています。Type8は、高齢者にも配慮したセンターポールやベンチカウンターがデザインされ、受賞対象の中でも特に「明日を切り開く力をもったデザイン、未来を示唆するデザイン」100点に選ばれたとか。
ともに、ホース収納やグリップ感を追及し、節水機能を備えたエアインシャワーや天井パネルに取り付けられたオーバーヘッドシャワーなど、ディテールにこだわったアイテムもラインナップされています。
開発にあたっては、近年の入浴スタイルの多様化に応えられる製品とするため、社内メンバーと建築家・安田幸一氏による特別チームによって、利用者の視点も取り込みながら多角的に検討、「未来の定番」となりうる製品をめざしたとか。「ハーフバス08」は、2013年2月発売予定。新しいハーフユニットバスを用いてどんな空間が生まれるのか、施工例をはやく見てみたいものです。
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