良い睡眠をとるためには、今の自分の睡眠を知ることが大切です。睡眠日誌などを使えば、ある程度の睡眠時間と睡眠パターンを記録できますが、本当に寝ついた時刻が本人には分からないので、正確な睡眠時間を知ることができません。

また、睡眠の質で重要な睡眠の深さを、客観的に知ることもできません。さらに、目覚めるときの睡眠の深さによって目覚めやすさが大きく違いますが、これまではそれも自覚できませんでした。本当に自分の睡眠を理解するためには、睡眠医療の専門病院へ入院して、特別な機械を使って睡眠の検査をしなければなりませんでした。

しかし最近では、高度なテクノロジーが身近になったおかげで、睡眠の深さやリズムが家庭ではかれるようになりました。今回はいま話題の睡眠計2種を、実際に使ってレポートします。

睡眠計・HSL-101」 オムロンヘルスケア

「睡眠計・HSL-101」undefinedオムロンヘルスケア

「睡眠計・HSL-101」 オムロンヘルスケア

ベッドサイドに置くだけで睡眠を測定してくれるのが、オムロンヘルスケアから発売されている「睡眠計 HSL-101」です。本機は、電波センサが寝返りや胸の動きをとらえて、睡眠・覚醒状態を判定します。実売価格は、2万円前後です。

睡眠計・HSL-101は、目覚まし時計を枕元に置く感覚で、気軽にセットできます。ただし、敷布団で眠るなど測定位置が変わるときは、毎回、本機の設置位置を確認しなければならないのが、やや面倒です。

扇風機やカーテンなど動くものが近くにあると、センサーがそれらに反応してしまうので使えません。2人が並んで眠るときも、ベッドや布団を離すなどの工夫が必要です。

睡眠計・HSL-101を使ってみて、寝入るまでの時間や深く眠った時間、総睡眠時間は、ほぼ実感どおりでした。ただ、夜中に目を覚ましたのに、記録されないことがありました。おそらく、じっとして動かなかったため、センサーが眠っていると間違えたようです。

全てのデータは、インターネット上の「ウェルネスリンク」のサーバーで管理されます。パソコン以外にスマートフォンや携帯電話からも、測定記録を転送できます。測定結果をグラフ化する「マイグラフ」では、睡眠に関する指標が3つまでしか表示できないので、設定を変更しながらグラフを見比べる手間がかかります。

測定前に睡眠に関する改善したい悩みを入力し、14日分の測定が終わると、眠りの傾向が分かるレポートが届く、「眠りガイド」というサービスがあります。さらに、プレミアムコースの「ぐっすりチャレンジ」では、最新の睡眠医学が勧める方法で、眠りの改善をサポートしてくれます。

今回はベッドの横に置いた台に乗せて使用しましたが、夜中に起きたら倒して落としそうで、少し不安でした。まわりに動くものがあると使えないのは、電波を使って測定する以上、仕方がないとは思いますが、今後の改良を期待しています。コストパフォーマンスは高く、サポートサイト「ウェルネスリンク」の内容が充実すれば、さらに使い勝手が良くなると思われます。

■「睡眠計・HSL-101」 商品仕様
本体質量:約420g(本体のみ)
外形寸法:幅約130×高さ約270×奥行き約100mm
電源:AC100V、10VA、50/60Hz


スリープスキャン・SL-504」 株式会社タニタ

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「スリープスキャン・SL-504」 株式会社タニタ

スリープスキャン・SL-504は、寝具の下に敷いて使います。センサーマットが睡眠中の呼吸や脈拍、体動を感知し、それらをもとに、睡眠の深さやリズムをグラフで表示してくれます。実売価格は、3万円前後です。

SDメモリーカードの初期設定と現在の日時を設定すれば、センサーマットを寝具の下に設置するだけで、すぐに計測を開始できます。センサーマットの位置決めも、操作ガイドを参考にすればとても簡単です。計測後はセンサーマットからSDカードを取り出して、パソコンにデータを移します。

パソコンの専用ソフトでは、総睡眠時間や睡眠効率、寝つくまでの時間、途中に目覚めている時間、レム睡眠時間、浅い睡眠の時間、深い睡眠の時間、体を動かした回数などが表示されます。それぞれの時間の長さや周期などは、実感にかなり近いものでした。

タニタ・スリープスキャンを使うにはパソコンが必要ですが、インターネットに接続する必要はありません。1枚のメモリーカードで4人までユーザー登録ができますが、メーカーでは1ユーザーにつき1枚のメモリーカードの使用を勧めています。睡眠に関するデータは、数字そのものとグラフが同時に表示されるので、全体的な把握と細かい検討ができます。

快眠の程度を示す「睡眠点数」は、睡眠の総合点数と、睡眠時間・途中の覚醒・深い睡眠・睡眠リズムから見た分析ダイアグラムで表示され、大きなインパクトがあります。今回、ガイドの睡眠の評価は全て「標準睡眠タイプ」でしたが、何点からがさらに上のランクで、何点以下が悪いランクなのか分からないと、睡眠を改善する意欲がわきにくいと感じました。

タニタ・スリープスキャンの専用ソフトでは、睡眠を改善するための「快眠アドバイス」が表示されます。しかし、一般的な内容が多く、計測された睡眠のパターンに合わせたアドバイスも欲しいところです。ベッドで使う場合、硬いセンサーカバーが外に出っ張るので、小さい子どもが当たらないように配慮が必要です。価格はやや高めで、オムロンの睡眠計の1.5倍のコストがかかります。しかし、使いやすさと性能からみて、コストパフォーマンスは良いと思われます。

「スリープスキャン・SL-504」 商品仕様
質量:約1.3kg
寸法:長さ313×幅860×高さ26mm
電源:AC100V、50~60Hz/0.29A
消費電力:0.28Wh以下
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