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新型ワゴンRの「発電で燃費がよくなる」理由(2ページ目)

「クルマの燃費を良くするのは発電だった」とは、スズキのワゴンRの宣伝コピーだが、ハイブリッドでもないクルマなのに、なぜ発電で燃費が良くなるのか? 今回はこの理由を解説します。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

素晴らしいワゴンRの実用燃費

鉛バッテリーに加え、高効率なリチウムイオンバッテリーを搭載している

鉛バッテリーに加え、高効率なリチウムイオンバッテリーを搭載している

そこでスズキの開発陣は考えた。「アクセルを戻した時やブレーキの時に発電機を稼働させ、電気を蓄えよう」と。クルマが走行している時の速度エネルギーたるや膨大。減速する時だけ発電機を回してバッテリーに貯めておけば、今まで捨てていた走行エネルギーも回収できてしまう。

「そんな簡単なら今までだってできたんじゃないか?」、と思うかもしれない。理論上は可能である。実際、簡易なブレーキ時の充電は行ってきた。でも発電した電力をフルに貯めておけなかったのだ。普通の鉛バッテリーでは、ブレーキなど短い時間に発生する電力を回収できないワケ。

ワゴンRは、短い時間で大量の電力を貯められるリチウム電池も併用している。ブレーキ掛けるとみるみる電気が貯まっていく。この電力を使い、普段はエンジンで発電機を稼働させないようにしているという寸法。自転車で言えば、ペダル漕いでるときは、バッテリーに貯めておいた電力でライトを点灯する。

ペダル漕ぐのを止めている時に発電してバッテリーに貯める、というお利口さんな方法を使う。かくして「クルマの燃費を改善させるのは発電だった」となります。このシステムを採用しているワゴンRの実用燃費はハイブリッド車に匹敵するくらい素晴らしい!


【関連サイト】
スズキ ワゴンR

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