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新型ワゴンRの「発電で燃費がよくなる」理由

「クルマの燃費を良くするのは発電だった」とは、スズキのワゴンRの宣伝コピーだが、ハイブリッドでもないクルマなのに、なぜ発電で燃費が良くなるのか? 今回はこの理由を解説します。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

なぜ発電で燃費がよくなるのか

スズキがワゴンRの宣伝で「クルマの燃費を良くするのは発電だった」と言っている。しかしTVCFを見てもスズキのWebカタログ見ても、難解で全く解らない。ハイブリッドでもないクルマなのに、なぜ発電で燃費が良くなるのか?
「エネチャージ」という、独自の減速エネルギー回生技術を搭載している

「エネチャージ」という、独自の減速エネルギー回生技術を搭載している


夜、自転車に乗る際、タイヤに付いている発電機でライトを点灯させるタイプは、ついつい無灯火になりがち。ペダルを漕ぐチカラが明らかに増えるからだ。わずか15Wくらいのライトを点けるだけで案外負担大きい。クルマも同じ。従来の発電機はエンジンの回転力を使い、ベルトで稼働させている。

自転車の発電機と同じく、これがけっこうパワーを喰う。場合によっては1馬力以上も発電機を稼働させるために使われているというから大きい。ちなみに60km/h程度で走っているときに使う出力は10馬力前後。何と10%ものパワーを発電のために消費しているのだった。

もし発電機を無くしたらどうか? 自転車だとペダルを漕ぐチカラが大幅に減る。クルマであれば巡航時の10%に相当する1馬力分の燃料を節約できるという寸法。しかし自転車なら、電池使えば発電機なしでも夜間走行用のライトを点灯できるが、クルマだとそうもいかない。

なにしろクルマで消費する電力は驚くほど多い。エンジン関係だけでも点火プラグや制御用コンピューター、燃料ポンプへの給電が必要。なかでも燃料ポンプはけっこう電気を喰う。ストップランプや夜間だとヘッドライト。オーディオ、エアコンなども大量の電気で稼働させている。

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