くつろぎ空間には低めの明かりを
ガイドいまリビングには、LEDシーリングライトが設置されています。例えば、これにフロアスタンドを加えてみましょう。いかがですか?
中村さん
かなり雰囲気が変わりますね。いつものリビングなのに違う部屋みたいです!
ガイド
そうですね。人は目線よりも低い位置に明かりがあると、くつろぎを感じるのです。ですから、天井付けのシーリングライトがあるなら、追加する照明器具は低めのものを選択してみましょう。フロアスタンドのようにシェード(かさ)がある照明器具の場合、シェードの形状によって光の出方が違ってくるので、購入前にその点も確認してください。今回は、上下に光が漏れるタイプのフロアスタンドを選びました。
河野さん
なんだかホテルのような明かりで、夜ゆっくり過ごすのにふさわしい感じですね。
ガイド
照明計画を考えるとき、大きな「主」照明を選びがちですが、本当は部屋全体が均一に明るくなくても、人がいるスペースだけ必要な明るさがあれば十分なんです。明るい場所と暗い場所ができることで落ち着いた雰囲気になります。しかも、本を読むときは手元の明かりをつける、おしゃべりをするならぐっと明るさを抑えるといった、使い分けが容易にできるところが多灯分散のよさなんです。
フロアスタンドなら、コンセントがあればどのご家庭でもすぐに取り入れられ、コードが届く場所ならどこにでも置ける自由な手軽さがあるので、多灯分散を簡単に採用してみたい人にオススメの照明器具ですね。このように、たった一つのフロアスタンドがあるだけで、部屋の雰囲気を大きく変えられることがわかっていただけたでしょうか?
さらに省エネになる可能性も
ガイド雰囲気だけでなく、機能面でも「多灯分散」のメリットがあるんです。今度は、寝室のベッドサイドにLEDスタンドを設置してみましょう。
河野さん
寝室にLEDスタンドを加えるだけで、大きくイメージが変わりましたね。
中村さん
このベッドサイドの低いスタンドには、どんなメリットがあるんですか?
ガイド
人は強くて白い光を受けると覚醒します。ですから、眠りにつく直前は、強い光による刺激は受けないほうが快眠につながるといわれています。寝室のように天井を見上げることが多い部屋には、シーリングライトのほかに、低めの位置にスタンドライトなどを組み合わせ、リラックスできるようにするといいですね。今回提案したように、低めの明かりならトイレに起きたときも足元は明るいので、不自由はないと思います。
中村さん
子供が夜中に目を覚ました場合でも、ほんのりとした明かりなら、すぐに寝てくれそうですね。
ガイド
部屋に複数の明かりがあると、消費電力量が増えて、電気代が余計にかかるのではないかと考えてしまう人もいるでしょう。しかし、その点は大丈夫。LED照明なら、もともと消費電力が抑えられるうえ、多灯にすることでそのときどきに必要な照明だけを点灯することができます。常に主照明を点灯している時間が少なくなり、かえって省エネにつながりますよ。上手に使いこなせば、恐らくどの家庭でも結果的に消費電力を抑えることができるでしょう。
このようにLED照明の「多灯分散」は、一灯ではできなかった演出ができるうえ、省エネにもつながる照明手法です。これからLED照明の導入をお考えの方には、ぜひ検討していただきたいと思います。
複数のLED照明を上手に使いこなせば、同じ部屋とは思えないくらいに陰影が生まれ、さまざまな表情が楽しめます
さらにLED照明導入例を知りたい方は
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照明別 省エネ・節電方法
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