住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのポイント

最高の住まいをつくる間取りの第一歩(2ページ目)

注文住宅を200軒以上つくってきた経験を活かして、具体的なアイデアや提案をまとめた本が出版されました。『最高の住まいをつくる間取りの教科書』というタイトルです。今回はその本の一部を抜粋する形で間取りを考える第一歩としての考え方をまとめています。これまでオールアバウトで書いた記事なども活かした本となっています。記事はもちろん、この本も読んでいただければ嬉しいです。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

イメージがパッとわくような言葉をさがす

一般に「どんな住まいにしたいですか?」と質問されてもなかなか具体的には答えられないものです。もちろん部屋数や日あたりに関して、収納は多め欲しいなどは答えられますが、考え方については適切な表現がしづらいところがあります。

そこで提案です。何かものをつくる時、ひとつの言葉が出てくると不思議とイメージが湧くことがあります。皆さんも家族や住まいに対して、いま心に抱く言葉を拾い集めてはいかがでしょうか。
間取りを考える際、私がよく使う言葉を例として6つの言葉を挙げてみました。


6つの言葉

1.つなぐ
部屋と部屋を単につなぐのではなく、気配をつないでいく考え方

2.つたえる
解体された古材を再利用して子どもたちへ伝える、または柱や梁を力強くみせるデザイン

3.あつめる

家族が集まる仕掛けをつくる(暖炉、LDKの配置に工夫)

4.おく

かつてその敷地にあった形を再び活かして記憶をつなげていく考え方

5.かこむ

住まいの中に囲まれた場をつくる(中庭、テラスなど)

6.すかす

ガラスや格子などで空間を「透かす手法」、雪見障子などにみられる外の風景を取り込む「ぬけの手法」を空間に取り入れる

想いの言葉がみつかると道すじや空間のイメージがパッと湧くことがあるのです。

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