5つの暮らしのエッセンス
そうした暮らし方の提案を今回ミュークでは以下5つの空間に表現されています。
◇Fika[フィーカ]
横浜ライフモデルハウスで展示されている「フィーカ」
スウェーデン語で「お茶をする」を意味するフィーカ。愛する「私」と向き合う、女性のための場所。陶芸やソーイングなど大好きな趣味の時間をコーヒーを飲みながら。そのアトリエはおこもりとして閉じたものでなく、家族や子どもたちが気軽に入ってきたり、友人と触れ合うオープンな空間です。
◇Kolonilott[コロニーロット]
横浜ライフモデルハウスで展示されている家庭菜園スペース「コロニーロット」
本来は「市民農園」を指す言葉ですが、ミュークでは自然の営みと関わり、その恵みをいただく家庭菜園を意味しています。自然を身近に感じ、その恵みを毎日の食卓でいただくことで、私たちは自然の一部であることを実感できます。
ちなみにスウェーデンの大都市ストックホルムの市民農園は何年待ちという人気で、都会の集合住宅に住む人々も家族や友人と自然に触れ合う時間を大切にしているそうです。
◇Library[ライブラリー]
階段ギャラリーには代々家族の写真と新しい子どもの写真が一緒に飾られている
スウェーデンの人々は家族で代々受け継がれてきたものや、蚤の市などのアンティークな品々に価値を見出し、それを次の世代に受け継いでいく文化を大切にしています。おじいちゃんやおばあちゃんの時代から受け継いだ蔵書や古い写真が天井までミュージアムのように並べられ、その中に現在の子どもたちの絵本の作品を上手に溶け込ませている。そんなスウェーデンの家庭のライブラリーを表現したといいます。穏やかな一人の時間を楽しむだけでなく、夕食後、パパが子どもに読み聞かせをしたり。そんな積み重ねていく家族の歴史を共有する場所になります。
◇Family Room[ファミリールーム]
横浜ライフモデルハウスのファミリールーム。奥にはライブラリーも。
夕方から暗くなってしまうスウェーデンの長く厳しい冬。その国では長い歴史の中で、家の中で家族の時間をあたためる場所が育まれてきました。ゲストを迎えるおすまし顔のリビングとは別に、家族が素顔でふれあうファミリールームが必要になった所以とも言われています。
ここでは、家族だけでテレビや映画を楽しんだり、ソファやラグで寝転んだり、一人一人が思い思いの時間を過ごす場所。プライベートルームの近くに設けることで家族を身近に感じます。
◇Living Room[リビングルーム]
ちょっとお洒落に、ちょっと特別に、おもてなしを楽しむ。毎週末のように友人家族をたくさん招いてホームパーティをしたり、手仕事や趣味の仲間たちを招いてと情報交換するスウェーデンの暮らしぶりが表現されています。