「私のまわりから愛そう」
女性が自分や趣味と向き合う空間「フィーカ」
コンセプトブックにはこう続きます。
「スウェーデンのごく普通の女性たちは、なにげない日常をとても楽しそうに話します。庭に咲いた花のこと、なぜこのエプロンが好きなのか、この椅子が祖母の愛用品だったこと、そして愛する家族のこと。彼女たちは知っています。本当の豊かさは、自分のまわりを愛することからはじまることを」。
自分が自然の一部であることをスウェーデン人のように感じる場所「コロニーロット」
資源・エネルギー問題が否応なく目前に突き付けられる中で、多くの日本人が生活を見直したり、節電を日常化のものとしたり、家族の絆や本質的なことを見据えるようになったり、日本人の価値観が変わったと言われています。
母親幸福度、スウェーデン3位、日本32位
そういう中で今回のミュークは一つの象徴的なブランドといえるかもしれません。戦後ずっと技術開発や成長路線で走り続けてきた日本は今、経済の大転換を強いられていますが、悲しいかな、日本にその体験がないため目指すべきモデルがなく立ちすくんでいるのが現状ではないでしょうか。記者発表時はスウェーデン大使館の女性書記官からも「現地の暮らし方」について裏付ける話も
先日、ミュークの発表を兼ねてスウェーデン大使館でスウェーデン公使やスウェーデン人女性書記官による講演がありました。その中でルイーズ・イェルスタッド書記官は「スウェーデン女性の就労率は70%に対し、日本人女性は50%未満。日本ではM字カーブが顕著で子育て後就労しにくい環境が一番の要因。スウェーデンでは子どもが8歳までの育児休暇制度や子どもを預けるデイケアシステムが充実し国あげて政策支援していることもありますが、それは国と国民を豊かにするための必要なことだからです」という言葉が印象的でした。
そんな幸せなスウェーデンの暮らし方をミュークではどう提案しているのか、次ページでみていきましょう。