チェックしたい指標その1:政策金利、長期金利
債券価格は各国の政策金利の行方に敏感です。景気が過熱気味で政策金利が引き上げられそうだとなれば債券価格は下降し、景気が後退気味で政策金利が引き下げられそうだとなれば債券価格は上昇します。そしてもうひとつ重要とされる金利が長期金利です。長期金利とは、10年物の国債利回りを指します。長期金利が上がっているときはその国の債券価格が低下、長期金利が下がっているときは債券価格が上昇していることを意味します。
2007年にアメリカで4.6%、ドイツで4.2%、フランスで4.3%あった長期金利は、現在はそれぞれ1.6%、1.3%、2.1%まで低下。債券価格は上昇しています
※各国の政策金利、長期金利の推移は、外務省経済局で毎月公開される主要経済指標(日本及び海外)で見ることができます。
長期金利や政策金利の動きは為替レートの動きにも大きく影響するので要チェック。金利が上昇すればその国の通貨高に、低下すれば通貨安につながります。
基本的に長期金利はその国の景気や物価の方向性で動きます。景気、物価が上向きと予想されれば上昇し、景気や物価が下向きと予想されれば低下します。よって、景気、物価の動向を示す指標にも注意を払っておきたいので、次のページでご紹介しましょう。