乙女の鎧は赤色
温泉に含まれた塩分でポカポカに温まったら、さあ出陣です。脱衣場に積まれた専用のバスタオルを体に巻きましょう。その色は闘魂の赤!因みに男性の腰巻きは青色ですから、遠目でも判断がしやすいですね。脱衣場または内風呂の通用口から石畳を進むと、20歩ほどで混浴岩風呂に辿り着きます。丸型の湯船の湯尻には男女を分けるように大きな岩が配されていますので、「目も合わせたくないの!」という頑固な乙女は、その岩陰にひっそりと隠れたままでいることもできましょう。
でも、入口付近は深さがないですし、グイグイと奥まで進んでいきましょう。バスタオルはナイロン製、タオルというより水着感覚なので安心です。ただ、上がり時は気をつけて!たっぷりと水分を吸って重くなっていますから、しっかりと胸の部分を押さえながら上がりましょうね。
夕食は菊酒をたしなむ
食事は、別館に泊まると部屋食。本館ですと食事処でいただきます。夕食も朝食も、山菜やキノコなど山の物や川魚を使った素朴な和食膳。
とりわけ夕食にいただくイワナのお刺身は、その香りと歯ごたえに感激。
そして、忘れてはいけないのが地酒です。ここ白山・手取地区は日本を代表する酒どころ。白山連峰の清水で仕込まれた酒は加賀の菊酒と呼ばれ、その歴史は実に深い。2005年には白山市内の5つの蔵元が「白山菊酒」と称し、独自の品質基準と認証審査の制度を設け、質の高い酒づくりをしています。ご希望の方は宿を予約の際に確認をしてみてくださいね。
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