大口径レンズと新型CMOSセンサーが生み出す卓越した高画質
ワイド端F1.8、テレ端F2.8という大口径の光学5倍ズームレンズを搭載
前モデル「G12」からいちばん大きく変更された点は、撮像素子がCCDセンサーから新開発のCMOSセンサーになり、映像処理エンジンも最新の「DIGIC5」になったことです。
大口径レンズでは珍しい、自動開閉のレンズカバーを採用。素早く撮影できる
これまで構造的にノイズの発生や歪みが少なく高画質化に有利といわれてきたCCDセンサーですが、技術革新によりCMOSセンサーの性能がここ数年で大幅に向上。さらに映像処理エンジンの大容量処理&高速化も相まって、高感度や連写性能、画質などあらゆるパフォーマンスにおいてCMOSの性能がCCDを超えているという判断から、CMOSセンサー採用に至ったわけです。
この進化によってプログレッシブファインズームやハイスピード連写など新たな機能が加わっておりますが、これについては次ページで説明しましょう。
また搭載されるレンズも新型CMOSセンサーに合わせた新設計。開放F値はワイド端でF1.8、テレ端でもF2.8という明るさを誇り、暗いシーンでの撮影をより有利にしています。
アナログ&デジタルを融合した快適な操作性
Gシリーズ伝統の光学ビューファインダー。倍率は5倍まででデジタルズームには残念ながら対応していない
Gシリーズの伝統といえば、やはりアナログチックな操作性。光学ビューファインダーで構図を決めて、被写体や自分の撮りたいイメージに合わせてシャッター速度や絞り値をアナログダイヤルで設定する、フィルムカメラ時代の操作感をG15でもじっくり味わうことができます。
フロントの電子ダイヤルには撮影モードによってさまざまな機能を割り振ることができる。背面ダイヤルも同様
基本的な操作性は同社の一眼レフ「EOS」シリーズと同様の、フロントダイヤルでシャッター速度、背面ダイヤルで露出設定・補正というスタイル。もちろん機能設定により操作ダイヤルの入れ替えは可能で、自分好みの操作スタイルに仕上げられます。
±3段まで素早く設定できる露出補正ダイヤル
またG12では左側にあった露出補正ダイヤルが右側に移り、モードダイヤルと二段重ねとなったことにより、ほとんどの操作が右手のみで行えるようになっているのが主な改良点。
プログラムAEモードでの液晶表示画面。左右はもちろん前後の傾きも表示できるデュアルアクシス電子水準器を搭載
そしてメニュー&表示画面も一新。撮影モードに合わせて設定できる機能をワンボタンで呼び出すことができます。
ファンクションボタンを押すと左側に設定できるメニューを表示。背面のコントローラーホイールで細かく設定できる
次のページではさまざまな撮影機能についてご紹介しましょう。