引きこもりでもできる「ビデオブロガー」に私が注目する理由
今や誰でもYou Tubeでアフィリエイト収入が得られるようになっています。2010年のデータでは、トップは年収2700万円。16歳の若者が1200万円、女子大生でも800万円以上稼いでいる人がいます。そして、このネット動画時代の新たな肩書きといえいるのが、「ビデオブロガー」です。一般的なブロガーはブログを使ってテキストによる情報発信ですが、ビデオブロガーはその名の通り、映像と音声で発信します。このビデオブロガーは増えていますが、なぜかというと、ソーシャルメディアとの親和性が高いからです。面白い動画があれば、すぐに「ツイート」「いいね!」ができます。文章よりも動画のほうが転送されやすく、拡散効果が高いということがわかっています。これで再生回数が上がり、アフィリの報酬も増えるというわけです。さらに、日本語コンテンツは日本人にしか流通しにくいですが、動画は文字と違って国境の壁を越えやすく、瞬時に再生回数が跳ね上がるという特徴があります。たとえばペット動画はテッパンカテゴリーのひとつですが、「カワイイ」というのは万国共通で、世界中のネット住民から「So cute!」などとコメントが書き込まれます。典型例が、イギリスのベッキー・クルーエルです。イギリスのマン島に住む彼女は、コスプレ姿で踊る自分のダンスを撮影し、動画をアップしていました。その姿が「可愛いにもほどがある」と紹介され大ヒット。日本でデビューを果たし、本、DVD、CD、モデルなどで一世を風靡したのは有名な話です。
今や、スマートフォンでもハイビジョン映像を録画できますから、もはや高価な機材も不要。動画編集もフリーソフトが出回っています。もちろん動画のアップロードも公開もタダ。文字や音声を入れるなら、なるべく英語がよいでしょうが、重要なのはクオリティではなく、どれだけ「おもしろい」と思ってもらえる動画を撮れるか。
いずれにせよ、こんな稼ぎ方ができるのも、インターネットのおかげです。そしてこれは、正社員かフリーターかは関係ない。いやむしろ、引きこもりニートのほうが時間がたっぷりあるので、いろんなチャレンジができ、常人にはできないおもしろい発想ができるかもしれません。引きこもりというスタイルに対する是非は別として、雇用形態こだわることなく、多様な生き方ができる時代になっているということです。