ヘッドセットでアナウンスしながらのプレイサポート
ヘッドセットで指示を出しながら一緒にプレイしてくれるコンパニオンさん
さて、席に案内されて、ゲームの音がきちんと聴こえるように設置されたヘッドホンを耳にあてると、そこから女性の声がします。見ると、コンパニオンさんはヘッドセットをしていて、そのマイクの声がゲームのBGMや効果音と一緒にヘッドホンから聴こえてくるようになっているのです。ちょっとしたことではありますが、これは良い仕組みだと感心します。
ヘッドホンから流れる彼女の声は、デパートのエレベーターガールや、あるいはバスガイドさんのような、淀みなく流暢で明らかに訓練された声です。こういったユーザーのプレイをサポートする役割をアテンドといいますが、アテンドはゲームの知識や場合によっては操作も要求されるため、実は開発者の方や営業さんなんかがやっている会社も多くあります。しかし、この方は喋り方からして明らかに訓練されたコンパニオンさんです。そのコンパニオンさんが魔法のセットなどを説明しつつ、自分もPSVitaを手に持っています。
さぁ、時を止めますよ、今です!
クリエイターの稲船敬二氏は、ロックマンシリーズを手がけていたことで有名
しばらくすると、今回のボスが登場。三つ首の化け物、ケルベロスです。次々にプレイヤー達が魔法を撃ちこむも流石はボス、簡単にはやられてくれません。攻撃に夢中になって防御がおそろかになり、ダメージを受けてしまいますが、すかさずコンパニオンさん「今から範囲魔法で回復します、こちらに集まってください」と言って、魔法発動。このコンパニオンさん、ただ操作ができるだけじゃなく、ゲームをしっかりやり込んでいます。説明をしながらも周囲の状況をしっかり把握して的確にサポートしてくれます。
そうかと思うと次は「さぁ、今度は私が時を止めますので、その隙に攻撃してください」と声をかけてきます。おおおカッコイイと、ちょっとドキドキします。「今です、チャンスです!」コンパニオンさんの合図とともに動きをピタリと止めるケルベロス。プレイヤーが一斉に攻撃魔法を叩き込みこむと画面は派手な効果で包まれて、実に壮快。なるほどこういう連携が楽しいんだと、ゲームの面白さが伝わります。
最後はコンパニオンさん、わざと敵にやられます。実は、このゲームの大きなポイントで、何かを犠牲にすることでより強力な魔法を放つことができるのです。その最大の犠牲が仲間の命。コンパニオンさんは自分の命を犠牲にして強力な魔法でボスに止めを指してくれと、こう言うのです。なんて見事な接待プレイでしょうか。
見事にサポートしてゲームを盛り上げてくれたコンパニオンさん。彼女のおかげで、1時間並んでも損はなかったと大満足で試遊を終えることができました。