全イベントの“華”はやっぱりフェラーリ
全イベントで“華”になるブランドといえば、やっぱりフェラーリ。オークションから、クラシックカーレース、クラブイベント、コンクールに至るまで、新旧さまざまなモデルが入り乱れる。おそらく、この一週間で1000台近い跳ね馬を見ることができるが、そのなかでもよりすぐりのヴィンテージを、紹介しておこう。1952年式 フェラーリ212/225インター ツーリング バルケッタ
フェラーリ最初期のモデル212インターの最後期モデル。ツーリングモデルとしては最後。本来、212×12気筒の2.5リッターエンジンを積むが、この個体は225×12=2.7リッターを積むスペシャルだ。セカンドオーナーはかのヘンリー・フォードで、エグゾーストパイプのユニークな出し方など、のちにサンダーバードなどのデザインに影響を与えた可能性も……。ノンレストア。
1952年式 フェラーリ212インター ピニンファリーナ カブリオレ
1954年式 フェラーリ500モンディアル ピニンファリーナ クーペ
これは、22台が作られたモンディアル・シリーズ1で、しかもたった2台しかないピニンファリーナボディの1台(0422MD)。同年のツール・ド・フランスにエントリー。リタイアし、その後、長らく、セカンドオーナーの元、フランスの古城に仕舞い込まれていた。2002年、現オーナーが取得。ノンレストアの貴重な個体。500、は12気筒ではなく、なんと4気筒、つまりは×4で排気量2リッター。
1956年式 フェラーリ410スポーツ スカリエッティ スパイダー
1957年式 フェラーリ500TRC スカリエッティ スパイダー
1957年式 フェラーリ250GT LWB スカリエッティ ベルリネッタ
1958年式 フェラーリ250GT LWB スカリエッティ ベルリネッタ
いわゆる、ツールドフランス(TdF)。6つのサーキットや2つのヒルクライムを含む、総計3300マイルにもおよんだ過酷なレース、ツールドフランスに優勝(1956)したことから、この名前が付けられた。これは最近レストアされたばかりの極上個体。
1969年式 フェラーリ365GTCピニンファリーナ クーペ