2ペダルMTのDSG搭載車も100万円以下で狙える
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はVWジェッタ(絶版)を取り上げたいと思います。ゴルフVやこのジェッタから採用されたVWの2ペダルMT、DSG。常に次のギアがスタンバイしているため、シフトチェンジに要する時間はわずか100分の3~4秒。2.0Tはステアリングにパドルシフトが標準装備されていますから存分にDSGを楽しめます
日本では「VWといえばゴルフ」というイメージが強く、そのため同社のセダン系は販売に苦戦しがちです。以前ご紹介したパサート(その時点では現行型)はその典型で、中古車でも人気が今ひとつゆえ、その中身からすればおいしい一台となっています。
ゴルフVをセダンとして仕立てたこのジェッタも例外ではなかったようで、ゴルフがVからVIへと進化したにも関わらず、とうとう日本にはVIベースのジェッタが導入されませんでした(欧米では販売されています)。
さらに先日本国ドイツにてゴルフVIIが発表されるなど、歳月は確実に過ぎ去っています。ジェッタの中古車価格も順調に値落ちして、ついに2ペダルMTのDSGを搭載した2.0Tも100万円以下で狙えるようになってきました。
横滑り防止装置のESPやサイド&カーテンエアバッグなど安全装備も充実。また全車アルミホイールを標準装備しています。2.0Tは約20mmローダウンされたスポーツサスペンションを備え、17インチアルミホールを履きます
ジェッタの日本デビューは2006年1月。ベースとなったゴルフVの約1年半遅れでの導入となりました。デビュー時のラインナップは2Lエンジン+6ATの2.0(新車時価格289万円)と、2Lターボエンジン+6速DSGの2.0T(新車時価格359万円)。
前述のように2.0Tが100万円以下から狙えるようになったことが、今回のおいしいポイントです。2.0Tの中身を考えればゴルフVのGTXに相当するのですが、例えば原稿執筆時点で比べて見ると、同じ98万円でもGTXが2005年式/5.5万km/修復歴なしなのに対し、ジェッタ2.0Tは2006年式/4.4万km/修復歴なし。
もちろんこうしたスペックだけではどちらがお得とは言い難い(キズなどの程度は実車で確認するまでわかりませんからね)のですが、それでもジェッタが約1年半遅れでデビューしたにも関わらず、ゴルフGTX同様に100万円以下という魅力があるのは確かです。
その中身を考えれば、この価格はとてもおいしいと思います。次ページでジェッタの魅力をもう少し見ていきましょう。