手紙の書き方・文例/敬語の使い方

60%の人が誤答した言葉とは?(2ページ目)

間違えやすい言葉や慣用句の中には、若い人ばかりでなく、全ての年代で誤用率が上回っているという言葉もあるようです。会話や手紙の中で、日ごろ何気なく使う言葉も再確認しましょう。

井上 明美

執筆者:井上 明美

手紙の書き方ガイド

答えと正答率

問1:うがった見方をするの意味は?(正答率26.4%)
○物事の本質を捉えた見方をする・・・・26.4%
×疑って掛かるような見方をする

問2:にやける(例文:彼はいつもにやけている)の意味は?(正答率14.7%)
○なよなよとしている・・・・・・・・・・・・・・14.7%
×薄笑いを浮かべている・・・・・・・・・・・76.5%

問3:「本心でない上辺だけの巧みな言葉」をなんと言う?(正答率23.3%)
×口先三寸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56.7%
○舌先三寸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23.3%

いかがでしょうか? 知らずに勘違いして使っていたという言葉もあるかもしれません。うっかり誤用が多いというのも、なんだか気分がすっきりしないものです。次回は正解したいという気になりますね。では、そのような気持ちに近い問題を、最後に3問取り上げてみましょう。


間違いやすい慣用句3

問1:「内心忸怩(じくじ)たるものがある」 とは、どんな気持ちを表す?

問2:前に負けた相手に今度は勝つという気持ちを表す言葉は「雪辱を○○○」?

問3:受けた恥をなくして心の中をすっきりさせることを表す言葉は「屈辱を○○○」?

<正解>
1の「内心忸怩たるものがある」 とは、「心の中で恥ずかしく思う気持ち・様子」です。「あの場では何も言えなかったが、ほんとうは腹が立ち、内心忸怩たるものがあった」のように、悔しい、屈辱、腹が立つなどのような意味に誤解されることも多い言葉です。

2は、「雪辱を果たす」です。雪辱を遂げる、雪辱戦などの言葉もあります。

3は、「屈辱を晴らす」ですね。

2の「雪辱」が、3の「屈辱を晴らす」と混同して、「雪辱を晴らす」のように誤用されることも多いようです。

このような混同や言い間違い、「にやける」などの意味の取り違いなど、誤用の種類もさまざまあるものですが、大切な場面で、的外れなことを言ってしまい、失笑を買うことのないように、よく使う言葉もときどき見直してみましょう。

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