ロングライフに欠かせない企画の工夫やシステムが受賞
サスティブルな社会へ コミュニティや環境面への配慮も
分譲マンション関連企業の主な受賞は以下のとおりです。―――主なマンション関連企業の2012年グッドデザイン賞入賞―――
◆カーシェアリング用電気自動車から住宅への給電システム(V2H)・・・三井不動産レジデンシャル
◆集合住宅の防災デザイン「複層防災プログラム」・・・三井不動産レジデンシャル
◆スマートフローリングプロジェクト・・・三井不動産レジデンシャル
◆みんなでこれからの住まいを一緒に考えるサイト「スマイラボ」・・・三菱地所レジデンス
◆品質を守る独自のシステム「5つのアイズ」・・・三菱地所レジデンス
◆スマートマンションエネルギーシステム「enecoQ」・・・野村不動産
◆住まいの健康管理システム「kokokara」・・・伊藤忠都市開発
◆引越し前後の整理収納コンサルティングサービス「Hi-Co-S」・・・伊藤忠都市開発
◆Brillia認定中古マンション制度・・・東京建物
◆阪急不動産が分譲するマンション「ジオ」の入居者と行なう廃油回収活動(Geo Fit +eco)と阪急バスによるバイオディーゼルバスの運行・・・阪急不動産
◆設備・配管集約システム「Sーマルチコア」・・・住友不動産
◆インテリアバルコニー「LDM」・・・住友不動産
例えば、三井不動産レジデンシャルの「カーシェアリング用電気自動車から住宅への給電システム」は、電気自動車のカーシェアリングによる環境負荷の低減だけでなく、災害などの停電時に集会室などに電力を給電することで共助活動を円滑にもします。伊藤忠都市開発の「住まいの健康管理システム kokokara」は、タニタ・東京ガスとのコラボレーションで、住まいながら気軽に健康管理できるシステムを構築しています。住友不動産の設備・配管集約システム「S-マルチコア」は、玄関や窓まわりに設置していた各種配管等、メーター類、空調室外機を外廊下の屋外側に設けたひとつのシャフトに格納し、すっきりした快適な外廊下を創り出します。ルーバーデザインで、デザイン性を高めるとともに専有部のメンテナンスやリノベーションが容易になり建物の長寿命化を図ることができます。
マンションが受賞対象となって10年余り経ちますが、今回の受賞対象を見るとデザインの定義も随分変わったような感じがします。今年の受賞を見るとますます新築マンションのハードとソフトに対する提案がますます社会性のあるものになっていくのだろうと感じます。