年代ごとに異なる病気のリスク
病気になるリスクは、年代によってかなり異なる現実があります。下のグラフは、厚生労働省『平成23年患者調査の概況』の受療率(推計患者数を人口10万対であらわした数)から、傷病によって医療施設に入院・通院(外来)した女性の割合を5歳刻みで表したものです。各年代でどのくらいリスクが異なるのか確認するできるでしょう。80歳以降で入院リスクは急激に高まる
入院の受療率は0歳が若干高いですが、30歳代前半でいったん少し高まるものの、49歳くらいまではそれほど高くありません。50歳あたりから累進的に高くなっています。20~24歳の受療率とその他の受療率を比較してみると、
- 30~34歳 1.9倍
- 40~44歳 1.5倍
- 50~54歳 2.4倍
- 60~64歳 4.4倍
- 70~74歳 8.6倍
- 80~84歳 20.4倍
- 90歳以上 48.6倍
通院リスクは70歳以降で20代の3倍に
外来(通院)においても同じような傾向がみられますが、80歳あたりからは受療率が下がっています。こちらも20~24歳の受療率と各年代の受療率を比較してみると、- 30~34歳 1.4倍
- 40~44歳 1.4倍
- 50~54歳 1.9倍
- 60~64歳 2.6倍
- 70~74歳 4.3倍
- 80~84歳 4.7倍
- 90歳以上 3.1倍
若くて健康なうちに医療保険に入っておきたい
このように、年代によって病気やケガで入院や通院する確率はかなり異なります。医療保険で病気やケガに備えるなら、受療率の高い時だけ加入しておけば効率的な備えができそうですが、加入の際、既往症等があると保障に条件がついたり、加入を断られたりすることも。そうなる前に、安心できる備えを確保しておくほうが無難です。次のページでは、女性の入院リスクを「入院給付金の支払い件数」から確認します。