出産・育児費用/出産・育児を助ける各種制度

妊婦健診、自治体で異なる無料回数

妊娠がわかってから妊婦健診を受けますが、厚生労働省では原則14回までの無料化を打ち出しています。とはいえ、自治体で無料回数は異なっています。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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妊婦健診費無料化で7万~14万円が浮く!?

 
健診

妊婦健診はしっかり受けましょう


妊娠がわかってから妊婦健診を受けますが、厚生労働省では原則14回までの無料化を打ち出しています。とはいえ、自治体で無料回数は異なっています。

妊娠は病気ではないことから、健診費用も本来、全額自己負担です。

妊娠がわかってから、出産までの間に妊婦が受ける健診は、妊娠初期~23週までは4週間に1回、24週~35週までは2週間に1回、36週~分娩までは1週間に1回程度とされています。健診は保険が適用にならないため、通常の内容でも1回5000~1万円程度かかり、妊婦にとってはけっこうな負担となっています。

この費用が負担で、健診を受けずに主治医も産院も決まらないまま出産期を迎える妊婦がいて、かつては、社会問題にもなりました。経過も持病もわからない妊婦を受け入れることはリスクとなるため、病院側でも受け入れたくても受け入れられないのです。

その後、少子化対策の一環として、2009年4月、国は原則14回まで無料を打ち出しました。国は、健診費用14回無料化を実現するため、実際には半分程度に当たる地方交付税を市区町村に配分しています。残りは自治体側で負担して、14回無料化を行う、というものです。

14回の無料化をトータルで考えると、7万~14万円程度の費用が浮くことになります。
 

自治体によって内容が異なる

しかし、全国的に健診費用が14回まで無料化されたわけではなく、上限額をはじめ、内容は自治体によって異なります。いくつかの例を見てみましょう。

■岐阜県岐阜市の妊婦健康診査の助成内容
妊婦健康診査受診票(14枚)で助成が受けられる
上限額合計 129,470円
※健診内容によって助成上限額が異なります。
 
■神奈川県大磯町の妊婦健康診査の助成内容
妊婦健康診査(14回分)の費用を補助
(上限:1回目11,500円、2~14回目4,500円)
上限額合計 70,000円
 
■北海道南富良野町の妊婦健康診査費用の助成内容
妊婦健康診査受診票に記載された項目について、全額助成。
 
■神奈川県逗子市の妊婦健康診査費用の助成内容
初回健診(医療機関専用券)10,000円(1回分)
2~14回目3,000円(13回分)の補助券
上限額合計49,000円
*双子以上の多胎妊娠の妊婦の方は15~16回目3,000円(2回分)を追加交付。

住んでいる自治体ではどうなっているのか、市区町村などで確認してみましょう。サイトなどにも掲載されているはずです。
 

受診の際は妊婦健診受診票を提出

妊娠がわかって届けを出すと、母子手帳を受け取ると、「妊婦健康診査受診票」が無料となる回数分、同封されています。この受診票を病院の窓口で提出して健診を受けると、無料で受診できる仕組みのところが多いようです。

超音波検査など特別な検査は、通常だと無料健診の対象にはなりません。しかし、自治体によっては、超音波検査も1回までは無料で受けられるといったところもあります。

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