明治建築界の異才・下田菊太郎が手掛けた傑作建築
「旧香港上海銀行・長崎支店記念館」
明治から昭和初期の建築界の異才である下田菊太郎によって設計された「旧香港上海銀行長崎支店」は、グラバー園の坂を下りたらすぐ長崎港に向かって建つ洋館です。入園料わずか100円で館内をくまなく楽しめます。重厚な建物の造りや、細部にこだわった細工など、建築やデザインが好きな人にはたまらないはず!この支店は、当時神戸以西では唯一の外国銀行だったそう。当時銀行として使用されていた風景がミニチュア模型で振り返る事ができ、また二階の展示室ではさまざまな趣向を凝らした展示を楽しめます。
特に、2階応接室には手作りの小さな頓珍漢人形(トンチンカン人形)が展示されており、見事な細かい作業の作品に見とれてしまいます。作者である久保田馨(故)さんが14年間に30万体をも製作されたこの人形は、長崎市内の土産物店でとても安い値段で売られていた土人形で、ひとつひとつじっくり見ると、とても愛嬌のある姿形をしています。久保田さんのこの人形創作には原水爆への怒りや平和への願いが込められているため“もうひとつの平和祈念像”ともいわれているそうです。
天候によってはテラスへ出て、長崎の海風を感じながら記念撮影をしたりと、老若男女が満足出来るスポットとしても魅力的です。
■旧香港上海銀行長崎支店記念館
住所:長崎市松が枝町4番27号
アクセス:「大浦天主堂下」電停徒歩3分 /「グラバー園入口」バス停徒歩1分
地図:Yahoo!地図情報
開館時間:9:00~17:00
TEL:095-827-8746