的物をゆがませずに背景を伸縮
縦向きの写真を横長サイズの枠に収めたいのだけれど、目的のサイズに写真を無理矢理合わせようとすると、写真が横や縦に伸びてしまいます。そこで便利なのが「スマートカーバー」ツールです。
たとえば下図のような花壇で、花の比率はそのままにして、縦長の画像にしたいというときに利用します。
花の縦横比は保ちながら、花の間隔が縮まり、縦長の画像に変換
また、この「スマートカーバー」は、写真から不要なものを簡単に違和感なく削除するのにも便利です。下図の写真から、手前の街頭とゴミ箱、左少し奥にある柱を削除します。
指定した部分を違和感なく削除
顔や体の不満な部分を解消
人物写真の補正でやっかいなのが、顔のしわ、しみ取りや、できれば肌を色白にしたり歯を白くしたいといった要望はつきないものです。簡単に違和感なくこういった顔の不満な部分を目立たなくする「メークオーバーツール」があります。ほかにもクリックするだけで、やせさせることができるユニークな補正ツールもあります。
「スリム」ツールで人知れず細めに補正
明るすぎる暗すぎる写真を適切な露出に
デジタルカメラの「オートブラケット」と呼ばれる、露出レベルを自動的に変化させて連続または同時に撮影した複数枚の写真を、Corel PaintShop Photo Proの「HDR写真結合」ツールで、1枚の画像を作り出すことができます。暗すぎたり明るすぎたりする同じ構図の写真から、適切な露出の1枚の写真ができあがるというものです。写真が少しずれていても「画像の整列」ボタンでブレもなくきれいに合成してくれます。
暗すぎる写真(左)と明るすぎる写真(右)
暗かったり白すぎて見えなかった部分がはっきり合成されている
ほかにも写真を便利に活用するツールがいっぱい
写真の明るさを本格的に補正する「カーブ」という本来プロ向けのツールで細かい調整をしたり、RAWファイルにも対応していますので、デジタルカメラの生データを自分の手で理想の作品に近づけていくことができます。本格的な補正になくてはならない「カーブ」
また、「ピクチャチューブ」という、スタンプをペタペタ貼り付けるような「ピクチャチューブ」も、古くから大変人気のあるツールです。写真にクリックまたはドラッグするだけで、いろいろな絵や写真を次々と描くことができるので、写真を彩ったり飾ったりする手軽なツールとして、子どもから直感的に描いて楽しめます。
「ピクチャチューブ」で好きな絵柄を選んでドラッグするだけで楽しく描ける
Corel PaintShop Photo Proには、初心者でも難しく考えずに自動で写真をきれいにしてくれる補正ツールもいろいろついています。試してみて、それでも満足がいかない場合でも、高級画像編集ソフトに切り替えることなく、より高度な補正にチャレンジできるというのが、このCorel PaintShop Photo Proの大きな魅力です。
【関連サイト】
Corel PaintShop Photo Pro 13