商業施設、商店街が広がる北側、
市役所、図書館など公共施設の多い南側
旧甲州街道から駅への交差点周辺には大型店が集まり、賑やか。通り沿いには古い店舗も多い(2012年8月撮影)
まずは、駅の北側。市役所などがある南側に比べると、商業エリアという印象があり、駅ロータリー沿いにはパルコ、少し離れて旧甲州街道沿いにはスーパーその他の商業施設が並び、賑やか。大型店のほか、学習塾、予備校なども目に付きました。
旧甲州街道から布多天神社に向かう天神通り商店街(2012年8月撮影)
旧甲州街道と駅、甲州街道の間には南北にいくつかの飲食店街、商店街があります。どの通りも決して広くはありませんが、古くから営業している個人商店が多く、庶民的な雰囲気。天神通り商店街ではゲゲゲの鬼太郎フィギュアがあちこちに立っており、カメラや携帯を向けている人も少なくありません。
布多天神社境内で行われていた骨董市。民具の類が多かった(2012年8月撮影)
甲州街道沿いには電気通信大学があり、その隣には布多天神社。ここでは毎月第二日曜日に骨董市が開かれ、境内ところ狭しと陶器や着物、民具その他が出店されて賑わいます。私も思わず、ガラス器を買いそうになりました。 それ以外にも手作り市やマルシェなども開かれており、週末訪れるには楽しい場所です。
調布市内はどこを歩いていても植栽の緑が美しい住宅街が多い(2012年8月撮影)
甲州街道沿いには多少の店舗等はありますが、越えた先はすぐに住宅街。ところどころにマンションはあるものの、さほど大きな建物はなく、のんびりした緑の多いエリアで、7~8分も歩くと車の往来も少なく、静かな雰囲気。住宅は一戸建てが増えてきます。
調布市内では野川、仙川が台地を削って流れている。川沿いには散歩道も(2012年8月撮影)
さらに北へ向かうと野川があり、その近くには農産物の直売所や市の卸売市場なども。野川沿いには桜並木があり、犬を連れて散歩する人が目につきました。また、川辺では釣り竿を垂れる人の姿も。
蕎麦屋さんが軒を連ねる深大寺門前。週末になると駐車場待ちの車列ができるほど(2012年8月撮影)
さらに北に向かうと、蕎麦で有名な深大寺。参道には何軒もの蕎麦店、土産物店が並び、店によっては大行列ができているほど。隣接して神代公園、神代植物公園、調布市総合体育館もあり、家族連れなら1日遊べる場所のようです。
駅ロータリーに面した調布グリーンホール。便利で利用しやすい。現在はホール前を整備中(2012年8月撮影)
今度は反対側、南側に向かってみましょう。こちらは駅のすぐ前に調布グリーンホールがあり、その背後には調布市役所、調布市文化会館たづくり、市立中央図書館などがあります。大小のホールを備えた調布グリーンホールではクラシックその他のコンサートや落語会、映画会など各種イベントが行われており、ショートフィルムのコンペティションなども。ホール前は公園になっており、子どもの姿が多かったのが印象的でした。
区役所に隣接して市の文化会館、その中に図書館と公共施設が集まっている(2012年8月撮影)
市役所前も同様で、取材の日は調布親子まつりなるイベントが行われており、親子連れが敷地内を埋め尽くしていました。駅のすぐ近くにこうした施設があるため、利用しやすいのでしょう。また、歩道がきちんと整備されている点も子ども連れには安心です。
今後の整備計画。南北2つの駅前広場がひとつになり、ゆったりした空間が生まれることになる(クリックで拡大)
地下化、駅前広場の整備で南北のこうした施設が広場を囲むようにひとつながりになりました。数分も歩けばなんでも揃う、そんな駅前になったのです。大きな広場ができたのも他のまちにないメリット。以前から駅前を利用して様々なイベントが開かれてきましたが、それらを通じて住む人同士のコミュニケーションが図れるでしょうし、住む楽しみも増すのではないでしょうか。
調布駅の隣駅、京王多摩川が川辺の最寄駅(2012年8月撮影)
市役所前からさらに南に向かうと突き当たるのが多摩川。多摩川近くには京王閣競輪場があり、競輪開催日には賑わうそうですが、週末は静かなもの。多摩川の河原ではサッカーや野球、サイクリングを楽しむ人の姿が多く、のんびりした風景が広がっていました。
最後に気になる
京王線調布の住宅事情を見て行きましょう。