パスポートの保管
海外で紛失したり、盗難に遭ったら大変! という思いからか、実際は帰国後に家の中で紛失したり・空き巣による盗難に遭ったりという被害のほうが圧倒的に多いようです。平成20年の場合は、年間約4万3千件の紛失・盗難件数の約8割以上にあたる約3万6千件が日本国内で起きています(出所:外務省ホームページより)。発給を受けた後、及び帰国後は決まった場所に確実に保管して「モノ忘れ」による紛失に注意しましょう。
なお、ICチップは、電子部品ですので、取り扱いには十分な注意が必要です。 パスポートに強い衝撃を与えたり、重いものをのせたり、テレビ、ラジオ、パソコン、電話、電子レンジなど強い磁気を発生するものの近くに置くことは禁物です。
紛失に備えての準備
海外でパスポートを紛失した場合は、在外公館で再発給の手続きをとります。その際の必要書類として、パスポートのコピーと顔写真(申請時と同サイズのもの1枚)があると、再発給がスムーズになります。パスポート申請時に、もう一枚顔写真を用意し、パスポートとは別に持ち歩くと、もしもの時のリスク管理になります。
注意事項
先述しましたようにパスポートは「公文書」です。したがって「所持人記入欄」以外には何も書かないようにしてください。外務省のホームページによると、「所持人記入欄」以外のページに、所持する本人が過去の渡航歴を記載していたために、外国での入国が拒否される可能性が高いとして、飛行機への搭乗を拒否された例や、パスポートに子供が落書きをしてしまったために、外国での入国が拒否された例があるそうです。