家計管理はどうしている?
小さな財布だと、レシートも入れにくいだろうし、他の国の家計管理はどうしているのか、気になるところです。「レシートは、主婦なら毎日出して、チェックするから、大きな財布はいらないでしょ?」というのは、ソウルの友人。確かに小さなお財布ならレシートをいっぱいにしておけませんから、必然的に出す習慣ができます。6月まで韓国では、クレジットカードやデビットカードで買っていれば、お店に履歴が残っているから、返品交換時にレシートが無くても買った物とカードがあれば、応じてくれたそうです。7月からルールがかわってレシートが必要になったので、今はレシートをこまめに出して保管しているそうですが。
「レシートを家計簿に書き写したり、貼ったりしてお金の管理をしている人もいますが、私はクレジットカードの買い物履歴をパソコンでチェックしています。サイトからダウンロードして管理する人もいます」
日本では利用している人が少ないのですが、クレジットカードや、デビットカードの利用履歴はサイトでも見ることができますし、ダウンロードもできます。クレジットカードは、1~2ヶ月後しか明細が来ないので、使い過ぎが心配という人は、カード会社の会員サイトにログインして、1週間に一度くらい履歴を見ておくといいですね。
FPとして気になるのは、「支出の管理はしていない」と答えた人が東京は27%。4人に1人は何もお金の管理をしていないという結果です。これは、ロンドンの約3倍、ソウルの倍以上になります。東京だけでなく、不景気なのは、ロンドンもソウルも一緒。やはり、どの都市の若者も好きなだけお金が使えるというわけではありませんから、お金の管理は大事です。
家計簿や袋分けをするのは手間がかかると思っている人は、ロンドンやソウルの女性のように1ヶ月のご予算を決めてクレジットカードやデビットカードで利用履歴を見ながら、支出を管理するところから始めてみましょう。
日本のお財布はこう変わる?
実は私も、自分ではクレジットカードやデビットカードをよく使っているので、電子決済派だと思っていたのですが、まだまだでした。先日、「現金1万円でどこまで暮らせるか!」という実験をしてブログに書いたのですが、手持ちの現金を少なくすると心のストッパーが働くことが確認されました。つまり、「1000円しかお財布に入っていない私」と「5万円入れている私」では、買い物をする時に、買い物許容範囲額=買い物ボーダーが下がるのです。これはムダ使いをしたくない人にはおすすめです。ただしやり過ぎると、ケチケチ病になるので要注意。
ロンドンとソウルの女性はお財布も小さければ、入れている現金も少ないんですよね。東京では1万円以上入れている人が33%に対し、ロンドン0.3%、ソウル1.7%!!1000円以下が東京2.3%、ロンドン41.3%ソウル41%です!100円以下って、子どものお小遣いみたいな金額ですが、それで日常生活に不自由しないんですね。現金を持たなくなる人が増えているのか、すでに、お財布は「薄、軽、ミニ」がブームになりつつあります。今年1月テレビのロケでデパートのお財布売り場を取材した時も、長財布の中でも薄財布がトレンドと紹介されました。
これからは、お金が貯まるお財布のトレンドもかわるかもしれませんね!