
物価高が続く中、以前のように気軽に旅行ができなくなったと悩む人も多いのではないでしょうか。しかしそんな中でも、工夫を凝らして旅を楽しみ続けている人たちがいます。
All About編集部は全国20~60代の200人を対象に「物価高でも旅を楽しむ人の『家計やりくり』調査」を実施しました。今回はその中から、東京都に住む28歳女性のエピソードを紹介します。
新旧が融合した金沢の街並みに感動
【回答者プロフィール】
・年齢:28歳
・家族構成:独身(子なし)
・雇用形態:正社員
・職業:事務職
・年収:350万円
・貯蓄:300万円
最近、女性が行って感動した旅先は「石川県・金沢」だそう。どんな思い出ができたのでしょうか。
「ひがし茶屋街の歴史ある街並みや、金沢21世紀美術館の現代アートなど、新旧が融合した独特の雰囲気に感動しました。特に近江町市場で食べた新鮮な海鮮丼は、旬の素材の味が濃く、長距離を移動してでも現地で食べる価値があるとしみじみ感じました」
ランチ・カフェ代を見直して月1万5000円を捻出
旅行を満喫した様子の女性ですが、物価高の中でどのように旅行代をやりくりしているのでしょうか。真っ先に削った支出について聞くと、「普段のランチ代とカフェ代、コンビニでのついで買い」と答え、月平均で1万5000円を削減したといいます。なぜ、そこを真っ先に削ろうと思ったのでしょうか。
「普段の何気ない食費は、意識せずにお金が流れてしまうと気付いたからです。1回1500円のランチをお弁当持参に変えるだけで、数カ月後には旅行先での1泊分の宿泊費になります。日常の小さなぜいたくよりも、非日常の大きな体験にお金を充てたいと考えました」
毎日の小さな出費を、旅という大きな体験へと振り替えるという発想が、やりくりの軸になっているようです。
ホテルの部屋で“ご当地晩酌”
こうして日常の出費を抑える一方、旅先での過ごし方には女性なりのこだわりがあります。「ここだけは削らない」と決めているのが、現地での食事代と体験料です。
「移動の出費や宿泊代を安く済ませることは、工夫次第で可能ですが、現地の食事やその場所でしかできない体験を制限してしまうと、旅行そのものの価値が半減してしまうからです。その土地の文化を五感で味わうことこそが旅の醍醐味(だいごみ)であり、そこにお金を惜しむのは本末転倒だと考えています」
とはいえ、旅先でも物価高の波はしっかりと感じているそう。そこで編み出したのが、独自のやりくり術でした。
「以前は1万円以内で泊まれたビジネスホテルが、今は1万5000円以上することも珍しくなく、宿泊費の高騰に驚きました。対策として、宿泊サイトのポイント還元率が高い日を狙って予約するほか、夕食は高級店ではなく、地元のスーパーで地酒や特産品を買い込み、ホテルの部屋で“ご当地晩酌”を楽しむことで、楽しみつつ食費を抑えています」
譲れない部分は守りつつ、抑えられる部分は知恵で抑える。メリハリの効いた使い方が見えてきます。
旅行は「人生を豊かに保つための心の投資」
女性にとって旅行はどのような存在なのか、物価高でも旅行を諦めない理由を聞きました。
「旅行は私にとって、日常のストレスをリセットし、明日からの仕事への活力を得るための心の投資だからです。見知らぬ景色を見たり、異なる文化に触れたりすることは、凝り固まった思考を柔軟にしてくれます。単なるぜいたくではなく、人生を豊かに保つために不可欠なルーティンだと考えています」
旅行を“ルーティン”と捉える女性は、これからどのように旅とお金と向き合っていくのでしょうか。最後に、今後の「旅とお金の付き合い方」について考えていることを聞きました。
「物価高を嘆くのではなく、メリハリをつけた支出を心がけたいです。移動手段はLCCや早割を徹底的に活用して費用を下げ、その分浮いたお金を、本当に会いたい人に会いに行ったり、現地でしか味わえない感動体験に使ったりと、支出の質を高める努力を続けていきたいです」
削るところは削り、譲れないところには惜しまず使う。支出の“質”を見極める女性のやりくりは、物価高の時代に旅と付き合っていくうえでのヒントになりそうです。
<調査概要>
物価高でも旅を楽しむ人の「家計やりくり」調査
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2026年4月9~10日
調査対象:全国20~60代の200人(男性:53人、女性:147人)
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