位置情報データをスマホから転送!
GPSモバイルリンクは、GPS機能を備えていればiPod touchやタブレット端末などスマホでなくても対応
専用アプリ「Camera Window」は今年6月よりAndroid端末にも対応。使用できるスマホが格段に広がった
IXY 430Fで、新たに搭載されたWi-Fi機能のひとつが「GPSモバイルリンク」です。これはスマートフォンで得られるGPSの位置情報データを430Fで撮影した画像データに追加できる機能で、撮影した場所を地図で表示したり、ルートをたどることもできます。
再生画面左上のアンテナマークをタッチするとWi-Fiメニューが起動する
操作はとても簡単です。手持ちのiPhone(iPad、iPod touchでも可能)やAndroid端末に、無料で提供されているアプリ「Camera Window」をApp StoreやGoogle Playからインストール。アプリを起動して「位置情報のログ開始」をタッチすれば位置情報の記録を開始します。
Wi-Fiメニュー初期画面。Wi-Fi対応カメラやスマートフォン、パソコン、各種Webサービスへのアップなどを選べる
接続可能なアクセスポイントから、使用する端末をセレクト
Camera Windowの初期画面(iOS)。「位置情報のログ開始」をタッチするとGPSロギングがスタート
あとはカメラで普通に撮影をしたあと、再生画面で左上の「電波マーク」をタッチ。次にスマホのWi-Fiネットワーク設定でカメラと直接接続すると、Camera Windowに「位置情報の追加を開始しますか?」のダイアログが表示されるので「はい」を選択すれば自動で位置情報が追加されます。
IXY 430Fと接続されると、位置情報を追加するかを確認するダイアログが現れる
正常に位置情報が追加されると「追加されました」のダイアログを表示
GPS機能を内蔵したデジカメと比べるとひと手間かかりますが、スマホで得られる位置情報はGPS測位だけでなく基地局からの電波も活用しているので非常に正確。地下や建物内でも正確な位置情報が得られるのです。
IXY 430Fで撮影した画像に、位置情報が追加された
スマートフォンに撮影した画像を転送すると、位置情報が追加された画像データに「衛星」マークが付加される
もちろん画像転送機能も充実しており、画像サイズをリサイズしたり、キヤノンが運営する共有サービス「CANON IMAGE GATEWAY」にもアクセスポイント経由で直接画像や動画をアップでき、画像管理や各種WEBサービスへの投稿、メール送信なども簡単に行えます。また、TwitterやFacebookなどSNSや写真共有サービスなどに素早くアップできます。
再生画面で転送したい画像を選択し、アクセスポイント経由でCANON IMAGE GATEWAYにアップロードできる
PictBridge(Wi-Fi)を搭載したCanon SELPHY CP900
また、Wi-Fiプリント機能も新たに追加。同社の「SELPHY CP900」などPictBridge(Wi-Fi)に対応したプリンタと直接Wi-Fi接続でき、IXY 430Fからワイヤレスでそのまま画像を印刷することができます。
次のページでは基本スペックや充実した撮影機能についてご紹介しましょう。