照明・LED/照明・LED関連情報

夜の庭のライトマジック

夜の庭は、昼間の庭とは一味違った風景も楽しみたいものですが、近年はガーデニング人気とLED照明の普及で、庭園照明が期待されています。今回は、住宅の庭の照明器具の選び方や、玄関へのアプローチ照明、庭で食事を楽しむコツなどをご紹介しています。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

期待がかかる庭園照明 

緑や花を楽しむ庭

写真1.緑や花を楽しむ庭

近年、高齢者のみならず若い人のガーデニングの普及率が高まっています。庭の規模の大小を問わず、草花や木々に囲まれた生活への憧れがその根底にあるのでしょう。また自分で野菜などを育てる家庭菜園も人気を呼んでいます。

多くの家庭で、庭は緑や花を楽しむ観賞用として使われています。そのため植物以外に、例えば日本庭園様式であれば灯籠や路地、手水鉢などが置かれることもあります。夜は昼間の庭とは一味違った風景も楽しみたいですが、残念ながら日本では、そのような文化があまり根付いていません。庭に明かりがあるとすれば、防犯用としての役割が強く、観賞用の照明とはほど遠い場合が多いと思います。

昼間とは一味違った夜の庭

写真2.昼間とは一味違った夜の庭

しかし、これからは庭園照明に大きな期待が寄せられています。その理由は前述のガーデニングへの人々の関心と、電気代があまりかからないLED照明の普及が考えられるからです。

庭は、室内の照明と違って天井や壁など光の反射する面が少ないため明暗コントラストの演出が行いやすいです。逆に誤った照明を行うと、周囲が暗いのでちょっとした光でも、眩しく感じたりします。また光のあたっているところだけが明るく、そのほかが暗闇に溶け込んだ感じになります。

そのため光量の多い器具一灯だけで照明するのではなく、できるだけ小さなワット数の器具を数灯分散することが望まれます。(小さな庭であれば一灯でも雰囲気を出すことは可能ですが・・・)

 

小さな光で照明

写真3.小さな複数の光で照明するのがおすすめ

また、光色は昼間と印象が異なる暖かい電球色がおすすめです。白い光はスポーツ競技場のようで、主役の光には相応しくありません。常設の照明器具は防水型を使い、また設置は電気工事の有資格者への依頼が必要です。ただ、簡易ソーラーパネル付きやバッテリー式照明器具を選べば配線工事が不要となります。また近くに屋外用のコンセントがあれば、それを利用して点灯可能な屋外用照明器具も市販されています。

次のページでは、「アプローチの照明」と「庭での食事」についてご紹介しています。

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