セスキ炭酸ソーダを使ってベランダを掃除
広いベランダは生活のゆとり……でも掃除は大変
しかし実際に住んでみれば、広ければ広いほど意外に掃除が大変だという声がチラホラと。また、心情的に「水をジャブジャブ流しながら、デッキブラシでゴシゴシ」したくなる場所にも関わらず、多くの集合住宅では水を流しての掃除は「禁止」とされていることが多いので注意が必要です(規約を確認しましょう)。
じゃあ、ベランダってどうやって掃除したらいいの? 今回は主に集合住宅での、「ベランダ床」面にスポットを当てたお掃除テクニックをお話ししたいと思います。
ベランダ床掃除のため用意するもの
セスキ炭酸ソーダは100円ショップなどでも購入できます
- 古タオル(できれば粗品タオルのような薄手の、フェイスタオル程度が使いやすい)。あるいは綿100%の古い肌着(メリヤスのシャツやパンツなど)のボロ布など。多めに用意しましょう
- バケツ
- ほうき、ちり取り
- セスキ炭酸ソーダ5パーセント溶液のスプレー
- 古歯ブラシ
- あれば、乾いた泥砂も吸える掃除機
ベランダ床を掃除する前に
植木の多いベランダは癒し効果大である反面、掃除は大変かも…
また、ベランダに置いてある不要物(古い家具やPCなど…)、大きな荷物(季節外のタイヤなど)、植え木、睡蓮鉢のようなもののうち、捨てられるもの・場所を替えられるものは前もって処分しておきます。
ベランダ床の掃除手順
- ほうき、ちり取りを使って枯葉、ゴミ、大きめの泥砂、洗濯ものから出た糸ホコリ、抜け毛などを取り除きます
- 泥砂も吸える掃除機があれば、大物をほうきで除けた後、細かなホコリまでしっかり吸っておくと拭くのがラクになります
- バケツに水を少なめに汲み、古タオル等のボロ布をしっかり浸してよく絞ります。そのボロ布で、居室側から排水用の溝(手すり側)にかけて床面を「水拭き」していきます。いちいち濯ぐ手間を避ける意味で、最初にありったけのボロ布を濡らしてどんどん拭ける状態にして置くとよいでしょう(汚くなったボロ布はそのまま捨てます)
- 汚れの色が黒っぽい場合には煤煙が多いと思われるため、都度「セスキ炭酸ソーダスプレー」を噴霧しながら拭くと汚れが良く落ちます
- 緑色の苔(日陰に多い)汚れは、次亜塩素酸ナトリウムスプレー(ハイターやカビキラーなど)を少量吹きかけ、10分程置いてから古歯ブラシで擦るとよく落ちます。次亜が嫌いな場合、少量の熱湯を数回ずつ(数日に分け)かけて枯らすという方法もあります。火傷には十分注意して
ベランダの「水仕舞」の違いについて
マンションなどのベランダで「水をジャブジャブ」使った掃除が禁止されていたり、子どものビニールプールの設置などが忌避される理由に、基本的に「降雨水」を想定した防水工事がなされているから、というものがあります。降雨のレベルを超えた水を流すと、階下に「雨漏り」してしまう可能性が無いわけではないという事です。
近年のRC、SRC構造のマンションなどのベランダでは、「シート防水」「塗膜防水」「アスファルト防水」といった「水仕舞」の工事がなされています。これらの防水工事がなされているベランダではスムーズに「拭き掃除」ができるはずです。
ただ、築年数が古かったりして、コンクリートが剥き出しの状態では、ざらついて拭くどころではないと思います。そんな場合には、ほうきでの「掃き掃除」の後、汚れの気になる部分については浴槽洗いに使うような柔らかいブラシを使うと良いでしょう。少量の水をつけて擦り、ボロ布で水気を都度吸い取りながらお掃除してみて下さい。
「ベランダとバルコニーの違い」について
一般的に、屋根のあるのが「ベランダ」で、屋根のないのが「バルコニー」です。混同しやすいので、注意を!【関連記事】