建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

家具仕立ての極限の住まい[15坪の家](2ページ目)

東京・江戸川区に、1階と2階を合わせてもわずか15坪という狭小住宅が建っています。建築家もかつて経験したことのない厳しい条件にもめげず造り上げた、若い夫婦と姉妹の4人家族が元気に暮らす、夢の住まいです。

執筆者:川畑 博哉

心理的な奥行き感を生む段差


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玄関
1. 廊下は玄関の床から40cm立ち上がっている。必要なときに引戸で間仕切ることができる。
2. 玄関脇は造り付けの収納スペース。
3. 和室から階段室を見る。壁の小さな窓が2階との繋がりを暗示する。
4. トイレの床を廊下から40cm下げて天井の高さを確保している。


玄関から入ると、正面に廊下、左に和室、右に2階に上がる階段が見えます。廊下の先は子供部屋。家全体の奥行きはわずか3間(5.4m)ですが、床とともに室内の明るさも次第に下がっていくことで、穴蔵に潜り込むような感覚が生まれます。これが、数字以上の「奥深さ」を創りだしているのです。

◆建築データと建築家プロフィール


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