SUBARU(スバル)/エクシーガ

待望のアイサイト装着で魅力アップのエクシーガ

スバルの3列シートミニバン、エクシーガがマイナーチェンジを受けた。先進運転支援システム「アイサイト2」の装着と新しい2.5Lボクサーエンジンの搭載がニュースだ。看板技術の追加で商品力は着実にアップしている。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

「ぶつからないミニバン?」

エクシーガ・フロント

写真は従来からあるアイスシルバー・メタリックだが、ディープシーブルー・パールやダークグレー・メタリックなどの新色を追加。ボディサイズは全長4740×1775×1660mm。価格は218万4000円~292万9500円


レガシィシリーズに続き、3列シートミニバンのエクシーガもマイナーチェンジを受けた。「ぶつからないミニバン?」を掲げているように、先進運転支援システム「EyeSight2(アイサイト2)」の搭載が最大のトピックス。新型レガシィのアイサイト2装着率は6割、インプレッサでは4割(インプレッサは2.0L AWDにのみアイサイトを装着するが、その中では8割超)で、エクシーガへの搭載はまさに待望だったのだ。

また、レガシィにも搭載された「FB25」の2.5Lボクサーエンジンをエクシーガにも積み、ハイパワーと燃費の両立という水平対向の課題を一挙にクリアしているのも朗報。

低・中速域からスムーズ

エクシーガ・リヤ

外観に変更はないが、ミラー面積の拡大により視認性が向上している。足まわりではフロントサスペンションのダンパーに新バルブを搭載し、微細な凹凸でも減衰力を発生させてフラットライドを実現し、リヤサスペンションもブッシュを変更してハンドリング性能を向上させている


試乗したのはもちろん2.5Lの水平対向DOHCで、レガシィでも体験済みだったが、低・中速域のトルクが分厚く、しかも踏んでいっても加速の伸びも申し分ないという高い完成度を十分に感じさせてくれる。

かつてから課題であった燃費重視の結果、とくに高速道路や坂道ではパワー不足を露呈するというボクサーエンジンの泣き所は完全に払拭されている。なお、JC08モード燃費で「2.5i」は12.0km/L、「2.5i EyeSight」系はアイドリングストップ搭載により13.2km/Lと、数値が甘くなる10・15モードでも2.0L車が13.8km/Lということを考えると、実燃費は排気量の大きな2.5L、とくにアイドリングストップ装着車に軍配が上がるはずだ。

乗り心地もさらにマイルドになり、「SI-DRIVE」の「I」だとレポーターにはスバル車のイメージからすると拍子抜けするくらい角の取れた柔らかな動きをする。人によって好みは異なるだろうが、「S」でも決してハードではない。3列目にもゲストを迎えるミニバンとしては、こちらも朗報といえるだろう。

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